History of Gibson Dove

- 平和の鳩が奏でた、ロックとフォークの歴史 -

〜華麗なるスクエアショルダー、DOVEの誕生〜

1960年、アコースティックギター人気の高まりを受け、ギブソン初のスクエアショルダーとして登場した「ハミングバード」。それまでの素朴な見た目のアコースティックギターのイメージを覆す、強い視覚的インパクトと華やかな装飾を持ち、ルックスとサウンドの両面で「新時代のGibson」を象徴する存在となりました。

そして2年後の1962年、スクエアショルダーの最高級モデルとして、より華やかで大胆な個性を持つモデルとして誕生したのが「DOVE(ダヴ)」です。

ネーミングの通り、ピックガードどブリッジには平和の象徴である鳩がデザインされるという独自性のあるアプローチ。こちらは当時のギブソン社の職人であったハートフォード・スナイダーが考案したと言われています。彼は他にもハミングバードやエピフォンのエクセレントなどのピックガードのデザインも手がけました。

さらにはボディサイド&バックのメイプル材とTune-O-Maticサドルが織りなす唯一無二のサウンドキャラクターを持ち、見た目だけでなくサウンド面においても他のモデルとは一線を画す存在でした。

この前衛的なギターは、エルヴィス・プレスリーやキース・リチャーズ、国内では谷村新司や伊勢正三といった第一線のミュージシャンたちに受け入れられ、数々の名演を支えてきました。

今回の特集では、そんなギブソン・スクエアショルダーの最高峰であるDOVEに焦点を当て、このモデルが辿ってきた歴史や仕様の変遷を、当店が取り扱ってきた実機の写真とともに丹念に振り返ります。スクエアショルダーというフォーマットに込められた可能性と、Gibsonならではの美意識。
その結晶ともいえるDOVEという一本を、今あらためて深く見つめてみましょう。

Vintage Gibson DOVE Gallery

当店でこれまでに取り扱ってきたヴィンテージのDOVEを紹介します。
一部古い画像データとなっています。ご了承ください。

Gibson 1962 Dove Cherry Sunburst

ダヴが誕生した初年度の個体です。オレンジラベルに印字されたシリアルナンバーにより、製造年が特定できます。1962年製のDOVEは出荷本数が17本と、オリジナルのD-45やSJ-200の総本数よりも遥かに少なく、滅多に流通することがない貴重な年の1本です。

ピックガードの鳩と花のデザインはこのモデルを象徴していますが、この個体のピックガードは茎の部分に棘が生えていることがわかります。そもそもこの花のモチーフは何なのか?についてですが、公式には「具体的な花の種類」は明言されていません。
特定の品種というよりは抽象化された花のデザインと考えるのが自然かもしれませんが、個人的にはロサ・アキキュラリス(野生のバラ)という花ではないかと考えています。5枚の桃色の花弁と黄色のやくが印象的で、茎には棘が生えています。

これまで確認した中では1962年シリアルを持つ個体にはこの棘がデザインされているものがあり、1963年以降では現在のところ確認できていません。また、柄彫りはハンドメイドで行われているため、鳩のクチバシの大きさや羽の枚数、花の色や枝と葉の配置等に個体差があることがわかります。

ダヴの発売初年度のフィニッシュはチェリーサンバーストとされており、ナチュラルカラーは翌年の1963年からの出荷とされています。
こちらの個体も元々はチェリーサンバーストではありましたが、退色をしてナチュラルのような見た目になっています。1963年〜1966年のギブソンフラットトップのチェリーサンバーストでよくみられる経年変化ではありますが、
1962シリアルでここまで退色しているのは見たことがありません。よく見るとボディ左下に元々のチェリーカラーが残っており、色はとても濃かったことがわかります。

いくつものステージを超えてきたであろうその貫禄。初年度にして凄まじい一本です。

ロサ・アキキュラリス

Gibson 1962 Dove Cherry Sunburst

こちらもダヴが誕生した初年度の個体です。オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーにより、製造年が特定できます。
先ほどの1本と比較すろとチェリサンバーストがしっかりと残っていることがわかります。

ピックガードは茎に棘が生えてないデザインで、花や葉の色味や羽の配列なども異なります。

Tune-O-Matic ブリッジもまたこのモデルを象徴しています。
この仕様は1961年のJ-200で先駆けて導入されました。16インチボディの迫力あるサウンドにメカニカルなニュアンスが加わっています。

サイドバックに使用されるフィギュアド・メイプルも赤みがかった塗装にマッチしています。ダブの当時のリストプライスは360ドルでした。ハミングバードは265ドルだったため、スクエアショルダーの最上位機種に位置付けられます。フラットトップの最上位機種であるJ-200もメイプルボディであることを考えると、メイプルの華やかな見た目やサウンドというのがギブソンの美意識であったと言えます。

Gibson 1963 Dove Cherry Sunburst

ヘッド裏に印字されたシリアルナンバーにより、1963年製の個体。
見るも美しいチェリーサンバーストフィニッシュ。あいにくオレンジのラベルは剥がれて欠品していますが、60年以上の経年を感じさせない素晴らしいコンディションです。

細かな仕様変更としてはハミングバードと同様にブリッジプレートが1枚から3枚重ねに変更されています。

オリジナルのナイロンサドルが残っているTune-O-Matic。エレキギターとは異なり、ABR-1の刻印やパテントナンバーは入っておりません。アコースティックでこのブリッジを採用するのはギブソンくらいでしたでしょうからその必要もなかったのかもしれません。

付属ケースも当時の最高級です。Lifton社が製造したUSA製のハードケース。ブラックのウェアにオレンジのインナーは1960年代の特徴であります。ギブソンのプライスガイドでは515 Faultless Case(Plush)という品番が付いており、その価格は50ドル。当時のLG-0が95ドルでしたので、ケースだけでも非常に価値があります。ハンドルの金具の間に星マーク付きのGibsonエンブレムが入っており、ケースの内側にはLiftonのエンブレムも残っています。“BUILT LIKE A FAULTLESS”(欠点のない造り)という文字に自信が表れています。

Gibson 1963 Dove Natural

ナチュラルカラー初年度の個体です。オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーにより、製造年が特定できます。1962年にDOVEの出荷が始まった後、翌年の1963年からナチュラルカラーの出荷が始まります。ナチュラル初年度の出荷本数は29本。1962年と同様に貴重な年の1本です。

ナチュラルフィニッシュはJ-45とJ-50の関係の通り、ボディトップのスプルースをより厳選しなければならないため、サンバーストフィニッシュよりも高価な位置付けでありましたが、1963年よりJ-45/J-50、Hummingbird、Doveで価格は均一となります(1960年後半より各々でまた価格差が生じます)。ジャンボサイズのフラットトップの中で、引き続きナチュラルフィニッシュの方が高いモデルはJ-200、SJ(Southern Jumbo)/SJN(Country Western)でした。SJ/SJNでは1964年に同額となり(後半にまた価格差が生じる)、J-200では1970年以降も価格差が生じたままでした。


カラーリングの他にも“DOVE”というネームが入ったトラスロッドカバーも特徴的です。最初期はHummingbirdと同じモノが使用されていたようですが、1963年ごろよりこのトラスロッドカバーが使用されはじめたものと思われます。

Gibson 1964 Dove Natural

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーにより、1964年製の個体。前半個体の中でも細かく見て比べていくと個体差に気づきます。
大きなところではこちらの個体はボディ幅が403mmと16インチを下回っており、通常よりも5mm程狭いです。ボディのくびれも271mmと通常よりも10mm程狭いです。見比べてみるとボディがスリムであることがわかります。

またT.O.Mが搭載されているブリッジはネック側が深く削られているのですが、その部分にRが付いていることがわかります。1963年にもRが付いていました。


ブリッジブレーとは4角形から6角形となりサイズも大きくなります。
この仕様変更はJ-45と同様です。

Gibson 1965 Dove Cherry Sunburst

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーにより、1964年製の個体。

前半個体の中でも細かく見て比べていくと個体差に気づきます。

大きなところではこちらの個体はボディ幅が403mmと16インチを下回っており、通常よりも5mm程狭いです。ボディのくびれも271mmと通常よりも10mm程狭いです。見比べてみるとボディがスリムであることがわかります。

Gibson 1965 Dove Natural

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーにより、1964年製の個体。

前半個体の中でも細かく見て比べていくと個体差に気づきます。

大きなところではこちらの個体はボディ幅が403mmと16インチを下回っており、通常よりも5mm程狭いです。ボディのくびれも271mmと通常よりも10mm程狭いです。見比べてみるとボディがスリムであることがわかります。

Gibson 1966 Dove Natural

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーやブリッジの仕様により、1966年製の個体。

ペグはGroverの102Nが使用されています。
ニッケルメッキのくすみ具合やパテントが刻印されたミルクボトル形状のシャフトカバーがヴィンテージらしい雰囲気を醸し出しています。
この年頃からGroverペグが使用され始めますが、Klusonのワッフルバックの使用も継続していきます。

Gibson 1966 Dove Cutaway Custom

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーより、1966年製の個体。

まず見かけることができないであろう、ダヴのカッタウェイモデルです。カラーリングも1966年より見られるタバコサンバーストとなっており、こちらも1960年代のダヴでは見ないフィニッシュです。
この色に加えピックガードがシンプルなべっこう柄であるため、
一見CF-100のジャンボサイズと思うようなルックスですが、
ダヴ特有のブリッジにラベルには筆記体でDoveというサインが施されています。
トラスロッドカバーには“CUSTOM”という文字が入っています。

Gibson 1967 Dove Cherry Sunburst

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーより、1967年製の個体。

1967年であれば明るくて赤いチェリーサンバーストのイメージがありますが、こちらは1966年までによくあるフェイドするチェリーサンバーストフィニッシュです。サイドバックのチェリーカラーと見事に調和し全体的に美しく華やかな印象を受けます。ペグは交換されていますが、ゴールドパーツとの相性も非常に良いです。

Gibson 1968 Dove Cherry Sunburst

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーより、1967年製の個体。

この年の特徴としては、ボディトップのチェリーサンバースト色味が変わることです、フェイドしやすかったチェリーではなくなり60年近くたった今でも鮮やかな赤色が残っています。

この他としてはピックガードの装着方法の変化です。
J-45やハミングバードと同様にビス止めされていることがわかります。ビスの本数は5本です。

Gibson 1968 Dove Double Pickguard Cherry Sunburst

オレンジラベルとヘッド裏に印字されたシリアルナンバーより、1968年製の個体。

ボディトップに装着された2枚のピックガードがとても印象的です。
ギブソンのダブルピックガードといえば、機種違いではありますが65年のニューポート・フォーク・フェスティバルにおけるボブ・ディランのステージでも、ダブルピックガードがセットされたJ-200サンバーストを弾いている勇姿を見ることができます。
この他にもエヴァリー・ブラザーズなど、その華々しい見た目からカントリーミュージシャンやロックシーンでも人気を博したプレミアムなモデルです。

ダヴのダブルピックガードもまた、珍しいアイテム。
厚手のべっ甲柄ピックガードには象徴でもある"鳩"が輝きのあるパールで装飾され、
フラワーパターンにもレッドやグリーンなどのカラーが配色された素晴らしいデザインです。
しかもそれが両サイドに2枚、シンメトリーに配置され調和しています。

T.O.Mの使用とも相まって、ロックテイスト溢れる一本です。

Gibson 1969 Dove Natural

ヘッド裏に印字されたシリアルナンバーより、1969年製の個体。
ここまでは外観として大きな仕様変更が行われなかったダヴですが、この年よりブリッジの仕様が変更します。サドルはT.O.MからJ-45やハミングバードでも使用される木製のアジャスタブルサドルへと変更されます。ブリッジのハトのインレイはそのままですが、ドットのマザーオプパールはなくなっています。ピックガードは5点のビス止め式。1964年以降でJ-45に使用される赤みのある樹脂製の素材となっています。ヘッドのGibsonロゴマークには“i”のドットが省略されており、1969年を象徴とするデザインです。ナット幅も43mmと1960年代後半を代表するナローネックからレギュラーネックへと切り替わっていることがわかります。

ダヴを愛用していたミュージシャンとして知られるエルヴィス・プレスリーは、父であるバーノン・プレスリーからプレゼントされたカスタマイズが施された1969年ダブを使用していました。エルヴィス・プレスリーはそのギターを1971年から1975年にかけて、数多くのステージで愛用していました。なかでも1973年、世界各国に衛星中継された伝説的なコンサート「Aloha from Hawaii」で手にしていた姿は、ファンの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。そして1975年、ノースカロライナ州アッシュヴィルでの公演中、観客の熱狂に応えるかのように、彼はそのギターを一人のファンに手渡したという逸話が残っています。Elvis Doveはブラックフィニッシュや指板に施されたネームインレイなど、“ロックンロール”を象徴するかのようなデザインですが、ダヴオリジナルのローズウッドブリッジという点ではこちらのギターとも共通しています。

Gibson 1969 Dove Natural

ヘッド裏に印字されたシリアルナンバーより、1969年製の個体。
こちらも前の個体と同じような仕様ではありますが、ブリッジの素材がエボニーであることが特徴です。ナット幅は43mmのレギュラーネック。Gibsonロゴのiのドットはありません。この他は1960年代スペックを基本としています。

1970年に向けての仕様変更過渡期という年でもあるため、
-3ピースメイプルのネック
-Gibsonロゴ入りのシャーラーチューナー
-シャーラー製のチューナー(一部Gibsonロゴ入り)
-DOVEのネーム入りで中央が黒、外側が白のトラスロッドカバー
というような仕様をもつ個体もみられます。

年表

※あくまで統計的なデータとしてご参考いただければ幸いです。
イレギュラーや特別な仕様を"見かけた"、
"持っている"という方はぜひ下記メールアドレスまで情報提供をお願いいたします。
メールアドレス:aco@tcgakki.com
Advance Guitars 井上 宛

Year Topic

1962

ギブソンのスクエアショルダーモデルであるハミングバードの上位機種としてリリース。
初年度の出荷台数はわずか17本。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(ミディアムサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ラージスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄 ※デザインに個体差あり

【ボディ幅】:約408mm(16.06インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約43mm(レギュラーネック)
【HEAD ANGLE】:17°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの上部
【トラスロッドカバー】2プライ(白/黒) ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1963

カラーバリエーションとしてナチュラルフィニッシュが加わります。
チェリーサンバーストの出荷台数317本に対してナチュラルの出荷台数はわずか29本。

T.O.Mに使用されるスタッドは1962年の2本はラージサイズ、1963年の1本はラージサイズ、
1本はノーマルサイズでやや小さくなっています。

トラスロッドカバーも1962年の2本はハミングバードと同様のネームなしの2プライ、
1963年の1本もネームなしの2プライで、もう一本はネームありの1プライでした。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(ミディアムサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ラージスタッド or ノーマルスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄 ※デザインに個体差あり

【ボディ幅】:約408mm(16.06インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約43mm(レギュラーネック)
【HEAD ANGLE】:17°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの上部
【トラスロッドカバー】2プライ(白/黒)ワイドボーダー or “DOVE” 1プライ(黒/白)ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1964

個体差にもよるとも思われますがボディ幅が16インチを下回るようになっていきます。
また、ブリッジプレートはJ-45やハミングバード同様にラージサイズとなります。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(メディアムサイズ) or メイプル(ラージサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ノーマルスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄

【ボディ幅】:約403mm(15.87インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約43mm(レギュラーネック)
【HEAD ANGLE】:17°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの上部
【トラスロッドカバー】“DOVE” 1プライ(白/黒)ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1965

ナローネックや14度ヘッド角への移行はギブソン社共通です。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(ラージサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ノーマルスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄

【ボディ幅】:約401mm(15.79インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約43mm(レギュラーネック)or 約40mm(ナローネック)
【HEAD ANGLE】:17° or 14°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの上部
【トラスロッドカバー】“DOVE” 1プライ(白/黒)ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1966

クルーソンのワッフルバックと併用してグローバーの102Nも使用されるようになりました。
Gibsonロゴマークの位置が下がります。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(ラージサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ノーマルスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック or グローバー
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄

【ボディ幅】:約405mm(15.94インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約40mm(ナローネック)
【HEAD ANGLE】:14°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの上部 or 2&5弦ペグポストの下部
【トラスロッドカバー】“DOVE” 1プライ(白/黒)ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1967

チェリーサンバーストカラーはフェイドしにくい赤みが強いフィニッシュとなります。
ピックガードは5本のビスで止められている個体が多いです。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(ラージサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ノーマルスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック or グローバー102N
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄 ビス止め

【ボディ幅】:-
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約40mm(ナローネック)
【HEAD ANGLE】:14°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの下部
【トラスロッドカバー】“DOVE” 1プライ(白/黒)ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1968

チューン・O・マチックはこれまでメーカー名やパテントの刻印がありませんでしたが、
ダブルピックガードのダヴでは“GIBSON ABR-1”という刻印が入っていました。
またピックガードの厚みも1.5mmほどから2.5mmほどと厚みも変わっていました。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー
【指板】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジプレート】:メイプル(ラージサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング

【サドル】:チューン・O・マチック、ノーマルスタッド
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック or グローバー
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄 ビス止め

【ボディ幅】:403mm(15.87インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約40mm(ナローネック)
【HEAD ANGLE】:14°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの下部
【トラスロッドカバー】“DOVE” 1プライ(白/黒)ワイドボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ

1969

T1969年に入ると他のモデルと同様に1970年代の仕様が混在し始めます。

〜主な仕様〜
【フィニッシュ】チェリーサンバースト or ナチュラル

【ボディトップ】:スプルース
【ボディサイド・バック】:メイプル
【ネック】:マホガニー or メイプル
【指板】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド
【ブリッジ】:ブラジリアンローズウッド or インディアンローズウッド or エボニー
【ブリッジプレート】:メイプル(ラージサイズ)
【ブレーシング】:ノンスキャロップド・Xブレーシング or ダブルXブレーシング

【サドル】:アジャスタブルサドル ウッド or セラミック
【ペグ】:クルーソン・ワッフルバック or グローバー102N or シャーラー(Gibsonロゴあり/なし)
【ピックガード】:セルロイドの5ポイントべっこう柄 ビス止め

【ボディ幅】:403mm(15.87インチ)
【スケール】:約645mm(ロングスケール)
【ナット幅】:約40mm(ナローネック)
【HEAD ANGLE】:14°

【ロゴマーク】モダン
【ロゴマークの位置】2&5弦ペグポストの下部
【トラスロッドカバー】“DOVE” 1プライ(白/黒)ワイドボーダー or “DOVE” 1プライ(黒/白)ナローボーダー
【サウンドホールリング】ダブルリング 7プライ&3プライ
【ボディバインディング】マルチ