『E♭管の機動力に、C管クラスの守備範囲。』
YAMAHA 4 Valve E♭ Trumpet(生産完了品)
[概要]
ヤマハE♭管トランペット、4本バルブ・モデル。スライディングベル(ベルチューニング)。127ミリ一枚取りゴールドブラスベル。11.30ミリMボア。銀メッキ仕上げ。楽器重量1157グラム。2008年頃の製作品。付属品、ケースなし。本体のみの販売です。
※こちらのモデルはE♭専用トランペットです。
[状態]
薄いスリ痕、磨き痕が散見する以外は、メッキ傷み、凹み、修理歴のない美品コンディションです。管内外洗浄・軟モノ交換、各所整備・調整済み。
[特徴]
Schilke E3L-4を参考に開発された、ヤマハの4バルブE♭トランペットYTR-9630。
ジョン・ウォレス(John Wallace)やエドワード・キャロル(Edward Carroll)らトッププレイヤーを監修に迎え、ヤマハ・フランクフルト工房で設計。2001年にヨーロッパで先行販売され、2005年より国内展開。2019年をもって生産完了となりました。
最大の特徴は、4本目のバルブによる広い音域カバー。
一般的なE♭管では難しい低音域も、C管やB♭管に近い感覚で演奏することが可能です。単なる補助的な低音拡張ではなく、大編成作品やブラスアンサンブルにおいて、持ち替えを減らしながら自然なフレージングを実現できる点が大きな魅力です。
さらに、4バルブ化による重量増加は、音色面にも効果をもたらしています。
E♭管特有の明るく軽快なキャラクターを保ちながら、サウンドにはシンフォニックな厚みと到達性を確保。オーケストラの中でも音が細くならず、しっかりと存在感を発揮します。
ベルはE♭管としては大きめの設計。4バルブケーシングも相まって、一見すると重厚な吹奏感を想像させますが、実際のレスポンスは軽快。音の立ち上がりも速く、コントロール性能にも優れています。
“高音専用の特殊管”ではなく、実用的なメインE♭として設計されたモデル。
オーケストラ、ブラスアンサンブルで高いポテンシャルを発揮する一台です。