優美な曲線に、軽やかな機動性。
“Rembrandt”の名をまとう、Marcinkiewiczフリューゲルホルン。
[概要]
マーシンキウィッツ・フリューゲルホルン、レンブラント・モデル。459”MLボア。158ミリ径ベル。ピストンボタン、上下バルブキャップ、チューニング・ロッド、ディスク・スクリュー:金メッキ。管体、ベル:銀メッキ仕上げ。楽器重量1212グラム。マウスピースシャンクはラージ(ヤマハシャンク)。ケースなし。楽器本体のみの販売品です。2010年頃の製作品。
[状態]
ベルフレアに小浅凹み修正。金メッキ部分は全体に薄くなっています。その他、薄いスリ痕、磨き痕が散見する以外は、凹み・修理歴・メッキ傷みのない美品コンディションです。管内洗浄・軟モノ交換・各所整備・調整済み。
[特徴]
金管マウスピースとハンドメイド・トランペットの分野で高い評価を得てきた、アメリカ・オレゴン州のMarcinkiewicz。主宰のジョー・マーシンキウィッツ氏は、金管楽器修理を出発点に、マウスピースとトランペットの設計者として名を馳せてきました。伝統的な職人技と現代的な加工技術を融合させ、精密で完成度の高い楽器を製作してきたメーカーです。
本機は、そのMarcinkiewiczが手がけた“Rembrandt”シリーズのフリューゲルホルン。ブリティッシュスタイルのショートコルネットを思わせる、シェパードクルーク状のベルカーブを備えた、ひと目で印象に残る一本です。
メインチューニング管や3番抜き差し管にも、柔らかな膨らみを持つカーブ形状が取り入れられており、楽器全体に優美な流れを感じさせます。銀メッキの管体に金メッキパーツ、さらにピストンボタンと3番抜き差し管にあしらわれた濃青のラピスラズリが映える、まさに“Rembrandt”の名にふさわしい佇まいです。
構造面では、一般的なフリューゲルホルンとは異なり、マウスパイプをトランペットやコルネットと同様に固定式とし、チューニングは前方のスライドで行う設計です。息の入りはスムーズで、音の移り変わりもなめらか。フリューゲルホルンというより、コルネットに近い軽快なフィールを持ち、速いパッセージにも反応しやすく、フレーズの輪郭を作りやすい印象です。
音色は、明るさを含んだ柔らかなトーン。軽やかで品のある響きが持ち味です。ソロ、アンサンブル、バンドでの持ち替えまで、ジャンルを問わず扱いやすい一本です。
優美なフォルムと実用的なレスポンスを兼ね備えた、Marcinkiewicz “Rembrandt”。一般的なフリューゲルとはひと味違う、洗練された個性を楽しみたい方におすすめしたい一台です。