『シルキーを追う時代から、ヤマハの音を探す時代へ。』
その転換期を映す、初期Custom H Series C管トランペット。
[概要]
ヤマハC管トランペット。1980年代半ばに製作されたカスタムH(ヘヴィウォール・バルブケーシング)シリーズの海外輸出品番モデル。123ミリ一枚取りイエローブラスベル。洋白&真鍮の2ピース・バルブケーシング。ラージボア。ラッカー塗装仕上げ。楽器重量1018グラム。付属品:ダブルハードケース
[状態]
小さなアテ痕、スリ痕が点在する程度。ラッカー剥がれ、凹みのない美品コンディションです。管内洗浄、軟モノ交換、各所整備・調整済み。
[特徴・魅力]
1980年代半ばに製作された、ヤマハ初期Custom HシリーズのC管トランペット。Hシリーズは、それまでのシルキーに倣ったリバースチューニング、ライトウェイト路線から一歩踏み出し、ヤマハがより普遍的なトランペット像を模索していた時代に誕生したフラッグシップシリーズです。
本機は国内の8445Hに相当する海外輸出仕様で、ベルにヤマハの刻印がないことを除けば基本設計は共通。123ミリ一枚取りイエローブラスベル、ラージボアに加え、洋白と真鍮を組み合わせた2ピースのヘヴィウォール・バルブケーシングを採用しています。
ラージボアながら吹奏感には初期Customらしい適度な抵抗があり、発音は明瞭。イエローブラスベルのラッカー仕様から想像するほど軽快一辺倒ではなく、響きにはしっかりとした芯とまとまりがあります。現在のヤマハとはまた違う、試行錯誤の時代ならではのキャラクターを味わえる一本です。
製作から40年ほどを経ていますが、小さなアテ痕やスリ痕が見られる程度で、凹みやラッカー剥がれのない美品コンディション。常に進化を続けてきたヤマハだからこそ、その途中に存在した設計思想を実際に吹いて確かめられる、興味深い初期Custom C管です。