“軽いだけ”ではない、リバースモデル。
しなやかな吹奏感に、Bachど真ん中のサウンド。
[概要]
ヴィンセント・バックB♭トランペット、Rシリーズ(リバースモデル)。25LRマウスパイプ。リバースチューニング管。459'MLボア(11.66ミリ)。ライトウェイトボディ(※)。ノーマルウェイト37ゴールドブラスベル。金メッキ仕上げ(オリジナルメッキ)。楽器重量1095グラム。1989年製。ケースなし。本体のみの販売品です。
※ライトウェイトボディ…抜差管とチューニング管のインナーチューブ(内管)を薄くして軽量化しています。
[状態]
ベル前方のZ支柱の台座ハンダ入れ直し(ベル側)。1番抜差管の指掛け角度移動(左側に3ミリ)。3番抜差管ストッパーロッドの台座ハンダ入れ直し。ケーシング、抜差管にメッキのピンホール、剥がれ点在。楽器全体に細かなスリキズ、アテキズが点在。管内洗浄・軟モノ交換(※)、各所点検・整備済み。
※ピストンのインナーフェルトはアライメントの安定と耐久性の観点から当店がBach用に発注しているプレスフェルトを使用。装着するフェルトの厚みは個体に合わせて微調整を行っています。
[特徴・魅力]
ヴィンセント・バック180シリーズのR〈リバース〉モデル。25LRマウスパイプ、リバースチューニング管に加え、抜差管とチューニング管のインナーチューブを薄くしたライトウェイトボディを採用した、生産完了モデルです。
リバースチューニングらしく息の流れはスムーズで、ノーマル仕様の180に比べて吹奏感はフレキシブル。一方で、ベルにはノーマルウェイトの37ゴールドブラスベルを組み合わせ、さらにオリジナルの金メッキ仕上げ。一般的なライトウェイトモデルのような軽快一辺倒の鳴りではなく、音にはしっかりと厚みと艶があります。
アーティキュレーションは明瞭で、音像の芯も鮮明。ゴールドブラスベルならではの深みを持ちながら、息を入れた瞬間の反応は軽やかで、響きは遠くまで伸びていきます。吹き心地はリバースらしく自由、それでいてサウンドは紛れもなくBach。そんな絶妙なバランスが、この仕様ならではの魅力です。
本機のファーストオーナーは、結成から半世紀を超える老舗ビッグバンドでリードを務めた名プレイヤー。使用感や補修歴はありますが、ピストンや各管のコンディションは良好で、各所整備済み。これからも現役でしっかり使っていただける一台です。