『楽器に合わせるのではなく、楽器を音楽に合わせる。』
現役奏者の発想が生んだ、GERDT Mod.21X Custom。
[概要]
ラース・ヤルト製作カスタム・トランペット。ダイヤル可動式ベルチューニング・システム。135ミリ・ブロンズベル。.459(11.66ミリ)MLボア。Bauerfeind製バルブ。アンラッカー仕様。楽器重量1217グラム。ケースなし。本体のみです。2006年頃の製作品。
[状態]
アンラッカー仕様のため、酸化皮膜が覆い始めているため、表面がまだら模様に変色しています。凹みや事故歴はありません。管体分解クリーニング、軟モノ交換、各所整備・調整済み。※アンラッカー(ローブラス)仕様は、時間の経過とともに表面が酸化皮膜に覆われ色合いが濃くなり光沢の消えたマットな外観に変化します。使用環境により変色具合は異なりますが、風合いは月日の経過で変化します。写真撮影時と現物に差が出ることが想定されますので、あらかじめご了承ください。
[特徴]
GERDT Mod.21X Customは、ラース・ヤルト氏が奏者としての実戦経験をもとに製作した、ベルチューニング仕様のB♭トランペットです。ヤルト氏は長年オーケストラの現場で演奏すると同時に楽器製作を続け、現在もストックホルムの工房で高品位な金管楽器を手掛けています。
本機最大の特徴は、バルブケーシング右側に設けられたダイヤル式のベルチューニング機構。ダイヤルを回すことでベル部分が滑らかに前後し、ピッチを調整できます。135ミリのブロンズベル、.459インチMLボアという構成に、この独創的なシステムを組み合わせた、実戦的な発想を形にした一台です。
21L同様、音程を楽器側で強く固定するタイプではありません。スロットには十分な幅があり、奏者が息のスピードやアンブシュアによって音程や音色を積極的にコントロールできます。いわゆる“自動運転”のようなトランペットに慣れていると自由度の高さに戸惑うかもしれませんが、作品やアンサンブルに合わせて響きを自在に変えたい奏者には、その余白が大きな武器になります。
1217グラムの重厚なボディとブロンズベルが生む音色は、太く密度がありながら、息を入れた際には豊かに開放。ベルチューニングという大胆な機構も含め、単なる奇抜なカスタムではなく、「演奏現場で本当に必要なものを自分で作る」というラース・ヤルトの姿勢がそのまま形になったトランペットです。