『太く、速く、まっすぐ抜ける。』
クリス・カリキオが磨き上げた、1S/2 Chuck Findleyタイプ。
[概要]
カリキオ B♭トランペット
ベル:120mm/1S イエローブラス
リードパイプ:#2
ボア:ML
主管支柱:1本
仕上げ:ローブラス(アンラッカー)
重量:1006g(実測)
製造番号:65xx
製造年:2001年頃
付属品:なし/本体のみ
[状態]
アンラッカーのため、表面の変色・水滴痕などが薄く点在しています。ベルフレア、ベル胴に小浅凹み>修正済み。その他は修理歴、改造歴なし。管内洗浄・軟モノ交換・各管整備・調整済み。
[特徴・魅力]
本機は、創業者ドミニク・カリキオの孫にあたるクリス・カリキオが製作を担っていた時代の一本です。クリスは1990年代からロサンゼル工房の製作を担い、初代が築いたカリキオ・サウンドを受け継ぎながら、よりバランス良く扱いやすい楽器へと磨き上げました。本機もその特徴がよく表れた2001年頃の製作品です。
120ミリの1Sベル、#2リードパイプ、MLボア、主管支柱1本という基本構成は、長年カリキオを愛用した名セッション・トランペッター、チャック・フィンドレーのカスタムモデルと共通する組み合わせ。1Sはカリキオを代表する高い投射力と密度を持つベル、#2パイプはオープンで明るく抜けるキャラクターを備えています。ノーラッカー仕様も相まって反応はダイレクト。ザクッとした手触りを残した、ストレートで鮮度の高い鳴りが魅力です。
クリス作は高音域にも十分な太さを持ちながら、中音域から上まで音の芯とボリューム感が揃い、レンジを移動してもサウンドキャラクターが大きく変わりません。音域をまたいでも響きが自然につながり、カリキオらしい豪快な鳴りを無理なく引き出せる。そのバランスの良さが、クリス作ならではの持ち味です。
薄い変色や水滴痕などローブラス特有の風合いはありますが、大きな修理・改造歴はなく、管内洗浄、軟モノ交換、各管整備・調整済み。初代カリキオの豪快さに憧れつつ、実際の演奏では音域を越えて自在に扱える一本が欲しい。そんな奏者にこそ、このクリス・カリキオ製1S/2はイチオシの一台です。