『英国の響きを、少しフレンチ寄りに。』
Boosey & Hawkes Imperial 926、もうひとつのA管クラリネット。
[概要]
ブージー&ホークス A管クラリネット
モデル:Imperial 926
管体:グラナディラ、上下管ジョイント(バレル・ベル)・テノンソケット(金属補強リング)
キイ:銀メッキ仕上げ
製造年:1969年
付属品:ダブルハードケース
[状態]
小さなアテキズ、薄いスリ痕点在。目立つキズ、ひび割れ、メッキ剥がれなし。年数経過を感じさせない美品状態です。全タンポ(ホワイトレザー)、コルク交換オーバーホール調整済み。
[特徴]
イギリスの名門ブージー&ホークスが、ミドルクラスのモデルとして製作していたImperial 926。本機はそのA管クラリネットです。同社を代表するSymphony 1010が15.25mmのラージボアを採用するのに対し、926は15.0mmとやや細身。英国クラリネットらしさも残しながら、フレンチスタイルへ少し歩み寄った設計が特徴です。
1010系のような大らかで重厚な鳴りとは趣が異なり、音の芯がまとまりやすく、輪郭も明瞭。音程には奏者側で整える余地がありますが、同社のラージボアモデルほどマウスピースなどのセッティングに神経質になる必要はなく、比較的素直に付き合えるキャラクターです。
1970年頃の製作品ながら、実際の使用期間は10年未満。小さなアテキズや薄いスリ痕が見られる程度で、ひび割れや目立つメッキ剥がれもなく、年代を考えれば良好なコンディションを保っています。さらに全タンポをホワイトレザーで交換し、コルク交換まで含むオーバーホール調整を完了。すぐに通常演奏へ使える状態に整えています。
A管クラリネットは使用機会が限られるぶん、最初から高額な現行モデルを用意するには少し勇気が要ります。本機なら、A管ならではの響きや吹奏感に挑戦しながら、ブージー&ホークスという英国クラリネットの歴史も味わえる。実用性とヴィンテージの面白さ、その両方を楽しめるImperial 926 A管クラリネットです。