Kamaka Ukulele Custom Shop Collection

　創業者サミュエル・カイアリイリイ・カマカが1916年にハワイのカイムキにある自宅地下にて個人経営の"カマカ・ウクレレ＆ギター・ワークス"を立ち上げたことによって産声を上げたカマカ・ウクレレ。1928年にU.S.A.パテントを取得したパイナップル・ウクレレを原点として、'40年代～'60年代のゴールド・ラベル期、'70年代以降のホワイト・ラベル期を経て、ヘッド・ロゴが貝の象嵌でラベルもモダンなデザインとなった2001年～現在に至るまで、ウクレレ・シーンの第一線を誇示。1953年12月に他界したサム・カマカの後を引き継いだ息子のサミュエルJr.とフレドリック、そしてまたのその息子達であるクリス、ケイシー、フレッドJr.によってカマカ・ウクレレの伝統は受け継がれながら革新し続けている。「もし楽器を作って、ファミリーの名前を付けるなら、ガラクタは作るな」というサムの言葉と共に。

　現在はクリスはプロダクション・マネージャー、ケイシーはカスタム／アーティスト・リレーション、フレッドJr.はビジネス・マネージャーとして、カマカ社の重要な柱となっている。中でもカスタム部門責任者／アーティスト・リレーションを担当するケイシーは、ジェイク・シマブクロやブライアン・トレンティーノといった著名アーティスト達からの信頼も厚く、カマカ・サウンドの中枢を担う人物だ。
　
　13歳頃から夏休みや休日に工場に出向き、ヘッドロゴを貼ったり、弦を張るなど、カマカ社の手伝いをしていたケイシーが正式にカスタム担当になったのは高校を卒業してすぐのこと。'70年代～'80年代初頭のカスタム担当ジョージ・モリタの下で、お客様から特別なモデルの依頼があった時は「自分にやらせてほしい」と少しずつ製作をスタート。ブレイシング加工などは、クラシック・ギター製作の基本原理と似ている部分もあるとのことで、ギターメーカーの本や記事を参考にしたり、色々なギターメーカーのワークショップにも参加。それを自身の作業に組み込んで独自のスタイルを開発していった。特にアーティストのカスタム・モデルを製作する際は、その楽器の能力を最大限に引き出せるよう、全てに精度の高い調整を施しているという。木材や素材はカスタマイズし、トップ材は一定の精度を保ち薄く形成。通常の生産ラインでは一定の寸法で作ってから微調整するそうだが、カスタム・モデルは始めから調整して作るという拘りようだ。多大な時間とコスト、そしてケイシーのような伝統を継承しつつ革新し続ける名ルシアーの手掛けるカマカのカスタム・モデルは「ウクレレのハイ・エンド」と呼ぶに相応しいクオリティとサウンドを誇る逸品と云えるだろう。

Kamaka HF-3 Jake Shimabukuro Model 00s

　'07年頃に100本限定で生産されたジェイク・シマブクロ・シグネーチャー・モデル。2006年7/15～8/15の応募で、当選者のみが購入の権利を手にすることが出来たプレミアム・レア・アイテム。ジェイクの様々な細かい要求を受け、ケイシー・カマカがデザインした極上の４弦テナー・ウクレレは、一本、一本、ジェイク本人によって検品、直筆のナンバリングとサインが施された。上質のカーリー・コアを使用、赤いトリムを纏ったアコヤ貝によるボディ・パフリングや、「J」と「S」を組み合わせたアバロニによるジェイクの新しいロゴがインレイされたエボニーのフィンガーボード・・・細部にまで拘りに拘った逸品。重厚な純正ハードケースに厳重に保管されており、現品は新品となります。

【Model Specifications】

Kamaka HF-2 SK '05

　AAAランクのプレミアム・ハワイアン・コアを配した完全カスタム・オーダーのスペシャル・コンサート・モデル。ハワイの優しい波を思わせる極上のトラ目を配したコア・ボディ、フィンガーボード周りとボディ・パフリングとロゼッタに施されたグリーンを基調に角度によって様々な色の表情を織りなすアバロニ・インレイ、白鳥貝によるスロテッド・スクウェア・ポジションマーク、そして高級感に溢れるメイプルによるボディ・バインディングとフィンガーボード・バインディング・・・まさにオンリー・ワンな逸品。カスタム・オーダー価格$4,000-(当時48万円)を超えるケイシー入魂の一品です。ニア・ミント品。

【Model Specifications】

Kamaka HF-1 S '05

　AAAランクのプレミアム・ハワイアン・コアを贅沢に採用した完全カスタム・オーダーのスペシャル・ソプラノ・モデル。厳選された最上級のコア材を使用、フィンガーボード周りとボディ・パフリングとロゼッタはもとより、ポジションマークとヘッドロゴにも凄まじい光沢を放つ極上過ぎるアバロニ・インレイが贅沢に施された究極のソプラノ・ウクレレ。音色も申し分なく、見事なレスポンスと軽やかなコア・サウンドで聴かせてくれます。世界で唯一本のスペシャル・アイテムをこの機会に是非。HF-2 SK同様、こちらもカスタム・オーダー価格$4,000-(当時48万円)を超えるケイシー入魂の一品になります。ニア・ミント品。

【Model Specifications】

Kamaka HB-2D Concert Harb Ohta-san Model '07

　ウクレレの神様ハーブ・オータ・モデル。前オーナーさんが材を指定して作って貰ったというセミ・カスタム・オーダー・アイテム。全体の大きさはコンサート・タイプながらも、ボディ形状がMartinギターのドレッドノウトに近い、肩部が角張ったスタイル。フレット数は18で14フレット部分でジョイントされており、4弦にはロウGと呼ばれる1オクターヴ低い弦が張られているのが特徴です。トップのメイプルによるロープ・バインディングが格調高い雰囲気を醸す名品。ほぼ未使用のニア・ミント品。

【Model Specifications】