『伝統的な佇まいの奥に、徹底的な現場主義。』
イギリスのトランペット・チューナー、ウィル・スペンサーが辿り着いた答え=Spencer Trumpet
[概要]
スペンサーB♭管トランペット。128ミリ・ライトウェイト・コパーベル。リードパイプとメインチューニング管は米国M/K Drawing社ニッケルシルバー。サターン・ウォーターキイ仕様(チューニング管、3番抜差管)。459"MLボア。脱着可能なボトムキャップ・スペーサー1ケ付属。楽器重量1056グラム。付属品:中古ダブルケース(外装擦れあり)
[状態]
1番抜差管の上部インナーチューブにリセット歴(ピッチ幅修正/一部ラッカー変色)。ベルインナーに薄いスリ痕。3番抜き差し管リング内側に僅かなラッカー落ち。その他は目立つキズ、凹み、修理歴のない美品コンディションです。管内洗浄、軟モノ交換、整備済み。
[特徴]
Spencer Trumpetsは、20年以上にわたり英国の第一線プレイヤーたちの楽器を調整・改造・再構築してきたチューナー、ウィル・スペンサーが辿り着いた一つの結論です。
ブラスバンドの長い歴史を持つイギリスらしく、その外観はきわめてオーソドックス。奇をてらったデザインや過剰な主張はありません。しかし、実際に構え、音を出した瞬間に「ただ者ではない」ことが伝わります。
実際に試奏した奏者からは、「持ったときのバランスが非常に良い」「作りがきちんとしていて、無駄なストレスがない」といった声が多く聞かれます。これは偶然ではありません。スペンサーの楽器は、“どういう音で、どう鳴ってほしいのか”という明確なゴールを設定した上で、無数に存在する既存パーツの中から最適な組み合わせを選び抜き、現場で試しながら徹底的に追い込んでいく製作姿勢を貫いています。
本機は、ライトウェイトのコパーベルに、M/K Drawing社製ニッケルシルバーのリードパイプおよびメインチューニング管を組み合わせた特注仕様。コパーベル特有の太さと柔らかさを持つサウンドに、ニッケル素材ならではの立ち上がりの速さと明瞭な芯が加わり、反応の良さと音像の安定感を高い次元で両立しています。音域によるムラが少なく、アンサンブルからソロまで対応力の高い鳴り方が特徴です。
ウィル・スペンサー自身が演奏家として楽器と向き合う中で抱いた、「楽器のポテンシャルをもっと完全に引き出せないか」という問い。その答えとして磨き上げられてきた改造やチューンナップの経験と技術が、余すところなく注がれています。
外観以上に“中身で語る”──吹いて初めて理解できる完成度こそが、Spencer Trumpetの真価です。