K.Yairi / 2024年製 GF-7
クラシックギターと聞いて、少し敷居の高さを感じる方は少なくないかもしれません。
「ナイロン弦は自分に向いていないのではないか」「ネックが太くて弾きにくいのでは」
そう感じて手を伸ばせずにいたという声も、店頭ではよく耳にします。
しかし、クラシックギターには想像以上の可能性があるのです。
たとえば、こちらの「K.Yairi GF-7」は、そんな不安を優しくほどいてくれる一本。
ヤイリギターという名前には、特別な温かみがあります。
それはきっと、工房の片隅で木の香りに包まれながら、職人が一本ずつ丹念に手をかけてゆく。
その時間の積み重ねが作りや音に滲み出ているからでしょう。
GF-7もまた、まるで誰かが自分のために用意してくれたような、優しさを持っています。
まず注目すべきは、このモデル特有の「14フレットジョイント」。
クラシックギターの構造を踏襲しながらも、アコースティックギターに近いプレイアビリティを実現している点が最大の魅力です。
ナット幅は44.5mm。ナイロン弦らしい指先への優しさを感じつつも、ネックはすっきりとした握り心地。
普段フォークギター(鉄弦)を愛用されている方でも、違和感なく弾き始められる設計です。
トップ材には、厳選された単板のシダーを使用。
柔らかく、少し落ち着いたトーンを持つシダーは、ナイロン弦との相性が抜群です。
弾いた瞬間から音が立ち上がり、力を入れなくてもふんわりと空間を満たしてくれる。
その音は、自己主張をしないのに、どこか懐かしく、心の輪郭をそっとなぞってくるような不思議な余韻をもっています。
バック&サイドにはオバンコール。ローズウッドに似た性質を持ちながらも、もう少しフラットで素直な響きが特長です。
シダーのふくよかさを受け止めて、透明感ある中低音をしっかり支えてくれる。そのバランスが実に絶妙。
音量を求めすぎず、響きの密度と方向性を重視する方には、きっと理想的な組み合わせでしょう。
指板にはエボニー、ブリッジにはローズウッドを採用し、全体の操作性と強度も申し分ありません。
仕上げも非常に丁寧で、シンプルながら気品ある佇まい。
無駄な装飾はなく、むしろ素材と設計の美しさが際立つデザインです。
弾いていると、何かを表現したくなるというより、音と自分との距離がふっと近づいていく感覚があります。
クラシックギターという楽器を、もっと自由に、もっと気軽に楽しんでみたい方へ。
エレガントさと親しみやすさを両立させたGF-7は、初めての一本としても、長く付き合うための一本としても、強くお勧めしたいモデルです。
ナイロン弦の表情を知ること。それはきっと、音楽の中にある「やわらかさ」や「間」を知ることでもあります。
一音一音を丁寧に味わいたい方にこそ、ぜひ触れていただきたいです。
[スペック/付属ケース]
TOP : Solid Cedar
BACK/SIDES :Ovangkol
FINGERBOARD:Ebony
BRIDGE: Rosewood
NECK:Mahogany
NUT WIDTH :44.5mm
SCALE : 650
CASE : Original Soft Shell Case
[コンディション]
-美品と言って差し支えない、綺麗な外観コンディションです。
-ビビりや音詰まりといった、演奏における問題はございません。
-ネックは薄めで、スムースな押弦を可能にします。
-12フレット上での弦高:6弦側 3.0mm、1弦側 2.2mm
-サドル突き出し量:約 4.0mm
[あんしん保証:6ヶ月]
[通販安心サービス]
通信販売の場合、お客様に試奏の機会をご提供できないため、商品到着後6日間のお試し期間を設けています。
ご自宅で商品をじっくりお試しいただき、ご満足いただけない場合は商品代金をご返金いたします。
※往復分の送料はお客様負担です。