
Gibson / 1990年製 Chet Atkins CE
「クラシックギターではステージに立てない...」
ナイロン弦ギター奏者が直面していた非常に現実的かつ深刻な問題でありました。
静かで繊細なナイロン弦の音色を、どうすれば大きなステージやレコーディングで再現できるのか。
その問題に真っ向から向き合ったのが、“ミスター・ギター“ことチェット・アトキンスとGIbsonでした。
Gibson Chet Atkins CEは、そんな彼の理想を形にした、シグネチャーモデルです。

1982年に登場し、2000年代中頃に惜しまれつつ生産を終えた今、なお探し続けるプレイヤーが絶えない一本。
その背景には、「ガットギターにできること」の定義を、ひとつ広げたという事実があります。
それは、ハウリングのリスクを最小限に抑え、どんな現場でも安定したサウンドを実現していることです。
しかもその音は、ナイロン弦特有の甘さと透明感を損なわないという驚き。
つまり、ナチュラルさと実用性を極限まで融合させたモデルなのです。
トップ材にはスプルース、サイド&バックにはマホガニー。

表情の豊かな中高音域と、輪郭のはっきりとした低音のバランスは、まさにレコーディング機材としても信頼に値する完成度。
ピックで軽く弾いても、指で深く爪弾いても、音が曖昧にならず、意図した音だけが前に出てきます。
ネックはマホガニー。
ナット幅は45.5mmとや伝統的なクラシックギターと比較するとスリムで、手に収まりやすい絶妙な厚み。

カントリー、ジャズ、ボサノヴァ、コード・ヴォイシングもソロプレイも快適にこなせるよう設計されています。
ナイロン弦ギターとしては異例とも言える「攻めた」プレイにも応えてくれるため、クラシックギターの繊細さと、エレクトリックギターの操作性を両立したいと願うプレイヤーにとって、まさに理想の一本と言えるでしょう。
ボディサイドに配置されたボリューム/トーンコントロールも絶妙で、アンプに直で繋いだ状態でも即戦力。

ライブやレコーディングで求められる音色を、その場で調整できるのも大きな強みです。
そして、サウンドホールカバーに記されたチェット・アトキンスの名とGibsonロゴの金箔押し。
これこそがアトキンスの思いを宿した「楽器」であることを静かに物語っています。
もしあなたが、ナイロン弦の音色に惹かれながらも、演奏の現場やスタイルとの折り合いに悩んできたとしたら。
その答えは、おそらくここにあります。
ただ、あなたの音楽にフィットする一本。
そしてそれが、かの名手チェット・アトキンスの耳と指先によって、40年以上前にすでに完成されていたという事実に、あなたはきっと驚くはずです。
[スペック/付属ケース]
BODY:Mahogany
NECK:Mahogany
FINGERBOARD:Rosewood
BRIDGE:Rosewood
SCALE:644mm
NUT-WIDTH:45.5mm
CASE:Non Original Softshell Case
[コンディション/変更点]
-ネックは真っ直ぐの状態で、ビビりや音詰まりの問題は一切ありません。演奏状態良好です。
- 12フレット上での弦高:6弦側 2.5mm、1弦側 2.0mm
- サドル突き出し量:約 1.5mm
-ボディに目立つ傷があったため、当店にてPGを作成/貼り付けを行いました。

[あんしん保証:6ヶ月]
[通販安心サービス]
通信販売の場合、お客様に試奏の機会をご提供できないため、商品到着後6日間のお試し期間を設けています。
ご自宅で商品をじっくりお試しいただき、ご満足いただけない場合は商品代金をご返金いたします。
※往復分の送料はお客様負担です。
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