KINGが自社製作によるサクソフォン製造に本格的に乗り出した初期の代表モデル。 “Voll-True”を美品コンディションにて(オーバーホール調整完了品)
[概要]
キング・アルト・サクソフォン“Voll-True”モデル。金メッキ仕上げ。製造場号123xxx。1929年製作品。付属品:純正ボディプラグ、純正ヴィンテージ・ハードケース(持ち手傷みあり)
[状態]
オリジナル金メッキは薄くなっていますが90%以上保たれています。ベル彫刻部分は製作時はサテン仕上げのモデルですが、サテン地はほとんど消えています。G♯レバー、ハイE♭キイ、サムフックにメッキ落ち。ネック両脇にわずかな修正痕あり。ハイDキイにライザー(パテ盛り)。目立つ事故歴や凹み修正、キイガードの修正等もなく、百年近く経過しているサクソフォンとしては、非常に良い状態を保っています。全キイ・管体分解洗浄、全タンポ(※)、コルク、フェルト交換によるオーバーホール調整を施しました。
※CHANU製プラスチックレゾネーターパッドを装着
[特徴]
キングが自社製作によるサクソフォン製造に本格的に乗り出した初期の代表モデル“Voll-True”。昨今のサクソフォンのように管体に取り付けられている台座がなく、キイガードの足も最小限に抑えられおり吹き心地はとても軽快です。ただし、トーンホールが肉厚に成形されている影響と思われますが、重心の低いどっしりとした響きが魅力となっています。百年近く経過している個体ですが、演奏道具として問題なく使えるコンディション。オーバーホールを施していますので快適にお使い頂けます。ベテラン・プレイヤー放出品です。
☆大久保管楽器店はサクソフォン専門リペア小田桐工房と連携し、すべての調整作業工程を行っています。最終バランス調整は小田桐氏自らが担っています。