オダと学ぶ♪Fender豆知識 第4回  トレモロユニット/パテントナンバー編 - TC楽器 - TCGAKKI

オダです!
X(Twitter)にエレキギターに関する豆知識をアップしていますが、
Xでは限られた文字数でしかお伝えできないので、この近況報告でさらに詳細な豆知識を書いていきます!

知ることでギターが上手くなるわけでもなんでもないですが、ただ「へぇ〜」と思ってもらえたら嬉しいです。
(でも、ギターをより深く知る=ギターをもっと好きになる=ギターをもっと練習するようになる=ギターが上手くなるかもしれません。笑)
私自身「へぇ〜」と思いながら書いてますので、一緒に「へぇ〜」しましょう!!

第3回はボディ材/塗装/ネックプレート/ピックガード/ノブ編でした。
今回はトレモロユニット/パテントナンバー編です。

ストラトキャスターの最大の特徴であるトレモロユニットを年代ごとにまとめ、
ヘッドに記載されるパテントナンバーの変遷を、TC楽器35年の歴史の中から過去に入荷したものの写真を交えてまとめました!

今回は一緒に「へぇ〜」してくださってる皆様にお知らせがございます!
最後まで読んで頂けると嬉しいです♪


ブリッジ

50~60年代
Fenderストラトキャスターの最大の特徴であるシンクロナイズド・トレモロユニット
1954年の誕生から60年代を通じて、ネジ穴の面取りやブロック部の穴、イモネジの長さなどマイナーチェンジはあれど、大きな変更はありません!
ブロックは鉄製。サドルは鉄板をプレス成形して作られました。

サウンドの要とも言えるブリッジ。最初期からストラトキャスターをストラトキャスターたらしめるパーツはほぼ完成されていたと言えるでしょう!



70年代
1972年からはイナーシャ・ブロックが鉄製のセパレートタイプから、亜鉛ダイキャスト製のブリッジプレートとブロック一体型へ変更されます。同時にサドルもダイキャスト製に変更されるので、サウンドのキャラクターは大きく変わったと言えるでしょう。


2点支持トレモロユニット
ご紹介してきた伝統的なトレモロユニットは6本のネジでボディに取り付ける「6点支持」で、今でも定番です。
しかし近年は「2点支持」が採用されたモデルもあります!
最大のメリットはアームの可動域の広さ!
各弦のテンション負荷がかかるのが2点だけなので、若干チューニングの安定性が高いとも言われています。
写真はJeff Beckモデルです!


トレモロアーム

ストラトキャスターのトレモロアームは1954〜83年までの間に2度仕様変更されます。
1954~64年頃までは、鉄製のクロームメッキ、1964~82年前期がステンレス製でメッキなし、1982~83年に再び鉄製クロームメッキになります。
1957年までのものは先端部の角度が大きいのが特徴です。
60年代以降は曲がりが小さく真っ直ぐに近いものが多くなります。

現在のFender純正交換パーツでもビンテージシリーズは50sアームと60sアームがあります。たかが角度されど角度で、好みは結構分かれると思います👀


パテントナンバー

パテントナンバーとは日本では特許番号と言われている番号で、特許を取得した際に付けられる登録番号の事です。

Fenderストラトキャスターではヘッドにパテントナンバーが記載されており、年代ごとに記載されるパテントは異なります。

1954年~スパゲティ・ロゴ
パテントナンバーの記載なし


1961年~スパゲティ・ロゴ
2.573.254 テレキャスターのブリッジとPUアッセンブリー
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ


1962年~スパゲティ・ロゴ
2.573.254 テレキャスターのブリッジとPUアッセンブリー
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ
2.960.900 コンター・ボディ


1964年後半~トランジョン・ロゴ
2.573.254 テレキャスターのブリッジとPUアッセンブリー
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ
2.960.900 コンター・ボディ
3.143.028 アジャスタブル・ネック


1965年中期~トランジョン・ロゴ
2.573.254 テレキャスターのブリッジとPUアッセンブリー
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ
2.960.900 コンター・ボディ
3.143.028 アジャスタブル・ネック
2.817.261 ハム・キャンセリング・ピックアップ
(これはラップスティールギターに使用された ハムバッカーピックアップに関するパテント。 1956.3.29申請 )

残念ながらこちらの写真は見つかりませんでした。

1966年~トランジョン・ロゴ
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ
3.143.028 アジャスタブル・ネック
DES 169062 プレシジョンベースのシェイプ


1968年後半~ CBSロゴ
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ
3.143.028 アジャスタブル・ネック


1971年前半~CBSロゴ ”WITH SYNCHRONIZED TREMOLO”の表記がなくなる
2.741.146 シンクロナイズド・トレモロ


1971年後半~CBSロゴ
3.143.028 アジャスタブル・ネック


1976年~CBSロゴ
パテントナンバーの記載はなくなり、ロゴの下にシリアルナンバーとMade in USAが記載されるようになる。



いかがでしたでしょうか!

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

さて、冒頭でお伝えしましたようにお知らせがございます!

第4回にわたり公開してきた「オダと学ぶ♪Fender豆知識」ですが、
この度第1〜4回をまとめた総集編が完成しました!!
総集編なのでとても長いです!(笑)
写真を全て撮影し直し、より見やすくまとめましたのでぜひ一度ご覧いただけると嬉しいです!


オダと学ぶ♪Fender豆知識 第1〜4回総集編

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オダ

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