またまたそんな大袈裟な...
新時代のトランペッターって何さ...
こちら↓
遅れました、くぼ管・中村です。
新時代云々はかなり適当なことを言っていますが、以前に入荷した面白い楽器をご紹介いたします。
シルキー MII C/SP
これはヤマハのバルブや各パーツを用い、シルキーが製作した通称"ヤマキー"と呼ばれるモデル。
当時ヤマハはシルキーをアドバイザーとして迎え入れ、その頃の楽器は明らかにシルキー的なデザインのモデルばかりだったことはご存知の方も多いハズ。
それとは別に、シルキー・トランペットの市場拡大が目的でしょうか。中級モデル的な立ち位置で"ヤマキー"が誕生しました。
部分的にヤマハ、あれ、ここはシルキーだ...なんて、初めて見る方は不思議に思うかもしれませんね。
ヤマキーには、シルキー同様Bシリーズのモデルも存在する一方、Mシリーズと呼ばれるM1、M2という中級モデルを生み出しました。
トリムキット以外はすべてヤマハパーツを使用したM1に対し、やや高級志向のM2はリードパイプとベルもシルキー製。(※後年のベルはヤマハ製とされています)
前情報が長くなりましたが、そんなヤマキーの中では数少ないC管トランペットを、大胆にもアップベル改造したのが今回の個体。
そもそもアップベルにするとどんな効果が得られるのか?
鳴っているポイントがやや遠く感じ、抵抗感が少なめになることが多いと思います。
いつもと変わらぬ構えで吹いているのに上の方で音が鳴っているのはなかなか面白いものですが、最初の内は違和感を感じざるを得ないでしょう(^^;)
しかし、しばらく使ってみるとアップベルの恩恵を充分に感じられるハズ。
ついつい譜面台で隠れてしまいがちで、指揮者に「トランペット、もっと出して!!!」なんて言われてしまう方も、そんな悩みとは無縁になるでしょう。
見た目はちょっと目立ってしまいますが、指揮者を越えて客席まであなたの音がひとっ飛びです。
あえてデメリットを挙げるとすれば、楽器ケースの問題でしょうか。
この個体には大きめのケースが付属しましたが、一般的なシングルケースには収納が出来ないため、注意が必要です。
幸いなことに、みなさまには楽器ケースマニア(私)が付いていますので、ご心配なく。ピッタリのケースをお探しいたします。
中村🎺
1 コメント
前オーナー
このトランペットをくぼ菅さんに売却した本人です(伺ったのは家族ですが)
25年くらい前に、プロ奏者の有原建夫さんから譲って頂きました
どうしてもC菅が必要だったので、ちょっとベルの向きが上でしたが活躍してくれた思い出です