2007年5月号 - TC楽器 - TCGAKKI
Premium Selections 雑誌撮影こぼれ話
Player Player 5月号(2007年)
Nothing is Impossible

愛用のジャズマスター片手に戦闘機に乗り込むパイロット。
「俺はこれ無しでは飛べん!」

機内調整に真剣な整備員。
「何とかしてみますっ!」

それを見守る地上係員。
「ヤツは本気だ、頼むぞ!」

美しい。パイロットの熱意に応える戦友達とその行動力。
胸がキュッと熱くなる瞬間である。

 
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「ガラガラガラ」と火曜日の午後2時にもかかわらず、シャッターの閉まる楽器屋があった。
そしてその15分後かばんを持った男数人がぞろぞろと新大久保駅へ歩き出す。
彼らの行き先は・・・
ハネダっ!

羽田空港!!

 

photoそう、我々は社員研修で沖縄へ向かうため、空港へ向かったのであった。
なぜ沖縄なのか、研修とは何なのかは後述する事として、いつもの生活パターンとは違う行動がやけに新鮮だな、などと考えている間に浜松町経由で空港へ着いた。

我々は手続きを済ませ、ゲートに向かった。久しぶりの飛行機にワクワクしつつ、心配なほどガラガラの機内でくつろいぎ、そして日本航空1931便は離陸する。

順調に飛行しなんと予定より30分ほど早く那覇空港に到着し、レンタカーを借りてホテルへ向かう。

時間は夜の7時くらいか。チェックインして荷物を置き、ロビーに集まるとタクシーを探しにホテル玄関に行った。運転手に行き先を伝えたが、全く別の場所に着いてしまった・・・。早速トラブル発生だ。運良く別の運転手が分かっていたため無事到着できたが、早々に沖縄の洗礼を受けたようだ。

photoさて某地元の居酒屋についた我々ははやる気持ちを抑え、店内へ突入する。もちろん「接客の極意」を学ぶためだ。すでに研修は始まっており、我々に緊張が走る。

「とりあえずビール♪」

疲れを感じさせない一声が店内にこだまする。

腹を空かせた我々は、その後ジャブのように繰り出される雑多な注文にも軽やかに応対する店長のおばさん。

沖縄料理を堪能した、いや、華麗な接客術を学んだ我々は風船のように膨らんだ下っ腹をぽんぽんと叩きながら満面の笑みを浮かべてその店を出た。

我々の厳しい研修は終わった。

腹の皮張ればまぶたの皮がゆるむもの。我々はその後、明日に備えてまっすぐホテルへ戻ったのは言うまでもない。

photo翌朝9時にチェックアウトして車で北へ向かった。途中沖縄では有名なファーストフード店へ立ち寄り、ハンバーガーやオニオンリング、ルートビアなどちょっと重たい朝食を済まし、車に戻った。
そして朝が得意ではない我々に暖かい日差しや心地よい振動のハーモニーで当然のごとく眠気が襲う。

もちろん誰一人として車中で寝ることなく・・・

たぶん寝てなかったと思う・・・、2時間後に撮影場所に着いた。

実はプレミアム・セレクションズの広告撮影をするため遥々ここまできたのである。

photo現場は本物の戦闘機や軍事用車両があふれるステキな秘所。
天気も良く絶好の撮影日和だ。

撮影には当店のスタッフ自らが出演することになっていたため、裏で用意してもらっていたコスチュームに着替えていた。

スタッフが着替えている間にも撮影隊はアングルやコンセプトを再確認し、現場のセッティングを完了させる。

photoそして二人が登場。

迷彩色の軍服を着た二人がやってきた。
リペア担当小暮は短い髪のお陰かなんとかソレらしい格好になった、だが松井の方はどう見ても

サファリパークのお兄さん

ではないか!

photoちなみに用意されたこの軍服は、米国陸軍部隊の為にカスタマイズされた物だ。すげっ!

和気藹々やっていると、後ろから怪しいヘルメットをかぶった男が現れた。

「ゲゲッ、なんだ!」

photo米国空軍のパイロットスーツに身を包まれ、ちょいと古いが実際に使用されていた戦闘機のヘルメットをかぶったギター担当鹿子田である。

「うわっ、ホンモノじゃん!」













photoヘルメットを着用し、顔が見えないので誰でも良かったが、
アメリカ人並の立派な体格の持ち主

ということで彼が幸運にも抜擢された。

戦闘機の右や左、整備員役の二人もあれやこれやポーズをとりながらシャッターが切られる。

もちろん現役の機体ではないが、確かに本物であり展示されていたものだ。



 

photo地元の方々に指を差されながらも快調に撮影を進め、最後に記念撮影。

2月といえど、気温は20数度。日なたにいると少し汗ばんでくる。

 

 

photoWELCOME TO 沖縄、である。

 

 

 

 

photo撮影協力して頂いた皆様にお礼を言い、我々はその場を離れた。

 

 

 

そして車で1時間くらいか、第二の目的地である崖の名所?、残波岬へ着いた。

photo写真ではなかなか臨場感が伝わらないが、まさに崖っぷちだ。
ちょー危険!

どうやら毎年死人も出ているらしい、「海をなめるな!」の標語が胸に刺さる。

とはいえ都会の森に長く住んでいる我々にとって、こういう場所は本当に新鮮で心を洗われる感じがするのだ。

ちなみに海上での救急番号は「118」なんですね、知りませんでした。

photo

 

 

 

 


photoおや、向こう側に灯台があるではないか。どうやら上れるらしい、ここまで来たんだから行くしかない。

細い螺旋階段をぐるぐると上ると屋上に着いた。小さな出入り口を抜けると強い海風が胸元から背中へ抜けていく。

photo「すげ〜」

皆同じような事を口走るが果たして何が凄いのかは良くわからない。

ただ本当に気持ちが良かったのだけは確かだ。まさに絶景。

都会にいるときよりもずっーと焦点が遠いので体に良さそうなことは間違いない。

 

 

photo

 

5分くらい居ただろうか、小さな声が聞こえると思って下を見ると小さな松井が立って手を振っている。

 

photo

「小さいぞぉ〜」

そりゃそうだ。高いところが苦手な彼は結局灯台には上らず地表散歩を楽しんだようだ。

 

 

photo同じ螺旋階段を下り地表に降りた我々は、近くの売店で沖縄名物?
紅芋アイス♪

をほおばった。うまいんだな、これが。

そして飛行機の出発数時間後に控えて我々は那覇に向かって車を走らせた。

途中リサイクルショップに寄ってぶらぶらおみやげ等を物色していると、一人が大きな箱を抱えて出てきた。

「何買ったの?」

「えっ、Wii・・・」
おお、あのゲームか。東京では並ばないと買えないくらい人気のWiiらしく、たまたま見つけて買ったらしい。ふむ、実に行動力があってよろしい。
こんなハプニングも旅行の楽しみではある。

再び那覇市内へ戻って来た我々は、有名な国際通りを見学する事に。
旅行者であふれる通りをお土産を探しつつ、ぶらぶらと歩いてみた。

そしてここで買ったお土産を、撮影で使用した空っぽのギターケースに詰めて空港へ向かった。
いよいよ沖縄の旅も終わりである。

滞在時間は約25時間、あまりにも慌ただしい旅であったが様々な記憶を残せたに違いない。
写真撮影も兼ねてだったが、わざわざ沖縄に来られたのも実はスタッフ達の普段の努力に他ならない。

数時間後、無事羽田に到着したのが午後11時近く。スタッフ一人は急いで電車に乗り込み、残りのみんなは大きくなったバッグをもって相乗り?タクシーで店に戻ってきた。

「お疲れさま〜」
と解散した後、なぜか
歌舞伎町方面

に消えていったスタッフがいたのを私は知っている・・・。

バンド楽器・アコースティック