セルマーSBAと並ぶアメリカン・ヴィンテージ・テナーの希少モデル、コーン10M “Lady Face”初期製作品
[概要]
コーン・ヴィンテージ・テナーサクソフォン10M“レディ・フェイス”。ラッカー塗装仕上げ。製造場号M275xxx。1936年製。付属品:ヴィンテージハードケース(外装擦れ、傷みあり)
[状態]
ネック、U字管、キイ台座数箇所に凹み修正痕。オクターブトーンホール修正(本体側)。再塗装品です。ラッカーの風合い・変色具合から1960年前後のファクトリー・ラッカーと思われます。全キイ分解・管内外洗浄・全パッド・軟モノ交換・オーバーホール調整済み。右手E♭トリルキイは可動するように調整しています。
※…右手E♭トリルキイ。D-E♭、F-E♭のトリルに使用。右手中指を外すとボディ下方側面に施された小さなトーンホールが開く仕組み。スウィング・ジャズ全盛期の譜面に対応した当時の機能
[特徴]
コーン・サクソフォンの黄金時代の最終モデル “Lady Face”の初期製作品。コーン・サクソフォンならではの空間を満たすような深く太い響きにストレートでアグレッシブな側面を併せ持つのが“Lady Face”の魅力。アルトではチャーリー・パーカー(6M)、テナーでは絶頂期のレスター・ヤング、1960年代半ばまでのデクスター・ゴードンなど、当時のジャズの巨人たちが愛用し数々の名演が残されています。とりわけ“Lady Face”の初期製作品は高い人気を誇り、現在の市場流通数はセルマーのSBA同様、年々減少しています。