YAMAHA / 1990年製 LL-35J
担当者コメント:井上

「発売初年度、それも初月に作られた一本」
1985年末、ヤマハはLシリーズで10年かけて積み重ねてきたノウハウを注ぎ込み、LLシリーズを世に送り出しました。
今回入荷したLL-35Jは、そのLLシリーズに加わったモデルのひとつ。
しかもこの個体は、発売初年度の、それも初月に作られたものです。
LLシリーズの特徴として、ヤマハが当時打ち出していたのがLブロックと非対称Xブレイシング。
Lブロックはボディとネックの接合部に設けられた独自の構造で、振動の伝達効率を高めてレスポンスの良い鳴りを得ること、そして弦高を安定させて経時変化に強くすることを狙って開発されたものです。
非対称Xブレイシングは、ジャンボタイプのボディの豊かな鳴りに加え、低音はより低音らしく、高音はより高音らしく響かせることを目指した響棒配置とされています。
LL-35Jならではのポイントは、アフリカンマホガニーの1ピース・ネック。
ファットな鳴りを生むための仕様として、このモデルに採用されました。
トップにえぞ松単板、サイド&バックにパリサンドル単板、指板とブリッジにエボニー。
ペグはTM-57G、スケールはロングスケール。
当時の定価は20万円(税抜)と、音の質を突き詰めたハイスペックモデルです。
音を出すと、ジャンボボディらしい懐の深い低音と、太く芯のある中音域が印象的です。
高音も埋もれずにしっかり抜けてくるので、ストロークでもアルペジオでもバランス良くまとまります。
製作から35年以上かけて鳴り込んだボディは反応も良く、弾いた瞬間に音がすっと立ち上がる気持ち良さも魅力のひとつ。
ヤマハのLLシリーズが好きな方はもちろん、国産アコースティックギターの歴史に惹かれる方にとっても、発売初月の個体というのは特別な意味を持つはずです。
[スペック/付属ケース]
TOP:Solid Ezo Spruce
BACK/SIDES:Solid Palisander
NECK:African Mahogany
FINGERBOARD/BRIDGE:Ebony
SCALE:654mm
NUT-WIDTH:42.5mm
CASE:Non Original Hard Shell Case
[修理・加工歴/交換パーツ/外観コンディション等]
※中古/ビンテージ品につき当店で検品してわかる範囲での情報です。
あらかじめご了承ください。
-ネックヒール部分に塗装の浮きと剥がれ、ヒール部分とボディ面との浮きが見られますが、強度面では問題ございませんのでご安心ください。
-ボディエンドのストラップピンホールが拡張されています。
-ヘッドトップに白濁が見られます。
[演奏コンディション]
-12フレット上での弦高:6弦側 2.7mm、1弦側 2.1mm
-サドル突き出し量:約 1.5mm〜2.0mm
-音の詰まりやビリ付きはなく、演奏状態は良好です。
※委託品
[保証について]
ご委託品のため、当店保証は付属致しません。
もちろんご購入後はご希望により調整・修理等(有料)のご相談を承ります。
尚、通販お試しサービスは対象外です。(返品不可)