YAMAHA / 1973年製 FG-2000
-ヤマハ高級アコースティックの夜明けを告げた歴史的名器

1973年。それは、日本のギター職人たちが世界基準をただ追いかけるのではなく、自らの手でそれを創り出そうと熱源を燃やしていた時代。
YAMAHA FG-2000は、そんな熱狂の只中、後に伝説となるテリー中本氏をはじめとする精鋭たちの手によって産声を上げました。
この一本は、ただ古いだけのギターではありません。
半世紀という途方もない時間を吸い込み、木材が完璧な楽器へと羽化した、奇跡の逸品です。
-視覚を奪う、背面の芸術

ルックスにおいて、このギターが放つオーラは別格です。
トップには、長い年月をかけて飴色に変化した極上のエゾ松単板。
そして最大の見どころは、背面を彩るハカランダとトラ杢メイプルの3ピース構造です。
現在では到底考えられないほど贅沢な、うねるようなハカランダの杢目と、中央を走るメイプルの黄金色のコントラスト。
それはまるで、ギターの背中に描かれた一枚の絵画のようです。
-半世紀の熟成がもたらす、ガラスと大地のトーン
一度ピックを振り下ろせば、なぜこのギターが伝説と呼ばれるのかが分かります。
エゾ松特有のクリスピーで立ち上がりの早いアタック音の直後、ハカランダが生み出す深く沈み込むような重低音が押し寄せます。
ガラスの破片が煌めくような高音域から、内臓を揺らすような低音域まで、そのレンジの広さと倍音の豊かさは、弾き手だけでなく、その場にいるすべての人間を魅了するほどの説得力を持っています。
この深い鳴りは、単なるスペックの羅列では生み出せません。
1973年から今日まで、大切に弾き込み、振動を与え続け、木材の細胞一つ一つが共鳴を覚えたからこそ到達できた領域です。
- Lシリーズの夜明けを告げたマスターピース

このFG-2000の成功とノウハウが、後に日本のアコースティックギターの金字塔となるLシリーズへと繋がっていきました。
つまり、このギターを手にするということは、日本のギター製造史における最も重要な転換点を所有するということです。
次にこのネックを握り、新たな歴史を刻むのはあなたかもしれません。
一生を添い遂げるに相応しい、ジャパン・ヴィンテージの最高到達点がここにあります。
お品物の詳細はお気軽にご相談くださいませ。
[スペック/付属ケース]
TOP : Ezo pine
SIDE:Brazilian Rosewood
BACK:Brazilian Rosewood/Flame Maple/Brazilian Rosewood 3P
FINGERBOARD/BRIDGE:Ebony
NECK:Mahogany
NUT WIDTH : 44mm
SCALE : 638mm
CASE : Original Hard Shell Case
[修理・加工歴/交換パーツ/外観コンディション等]
※中古/ビンテージ品につき当店で検品してわかる範囲での情報です。
あらかじめご了承ください。
50年以上経つ個体だけあって、細かな傷や弾き傷は見られますが、大きな木部ダメージもなく大切にご使用されてきたことが伺えます。
-指板エンド、ナット付近のセル接着補修あり。
[演奏コンディション]
-12フレット上での弦高:6弦側 2.5mm、1弦側 2.0mm
-サドル突き出し量:約 2.0mm〜2.5mm
音の詰まりやビリつきもなく、演奏状態は良好です。
※委託
[保証について]
ご委託品のため、当店保証は付属致しません。
もちろんご購入後はご希望により調整・修理等(有料)のご相談を承ります。
尚、通販お試しサービスは対象外です。(返品不可)