ES-335は欲しい。でも、せっかくなら本当に自分に合っ335を選びたい。現行モデルも良いけれど、「あの時代の鳴り」「あの空気感」を求め始めると、選択は一気に難しくなります。
そして今はもう存在しない、メンフィス工場製という事実。あの頃のカスタムショップ335を手に入れるチャンスは確実に減っています。
335は見た目が同じでも、鳴りの方向性は個体ごとに大きく違います。ソリッド寄りで締まった音のものもあれば、箱鳴りが前に出るものもある。ヴィンテージのオリジナルは価格もハードルも高く、コンディションも博打要素がある。それならリイシュー、となりますが、本当に63年のニュアンスが出ているのか?、量産的な仕上がりではないか?、この疑問を拭えないままでは、納得の一本にはなりません。
2016年製 Gibson Custom Shop Historic Series 1963 ES-335 Reissue Block VOS。セミアコの代名詞である Gibson ES-335 は、1958年の登場以来、数々の名演を生み出してきました。その最大の特徴は、ボディ中央に内蔵されたメイプル製ソリッド・センターブロック。これにより、アコースティックのようなふくよかな空気感と、ソリッドギターに近い振動特性を両立。温かみとサステインを同時に手に入れた、革新的な構造です。
本機は1963年仕様を再現したヒストリック・リイシュー。ブロックポジションマーク、薄めのネックシェイプ、パーツ構成に至るまで当時のディテールを踏襲しています。そして何より、この個体はメンフィス工場製。箱物製作に特化した拠点で、時間とコストを惜しまず仕上げられた一本です。サウンドは比較的箱寄り。空気を含んだ立体感があり、コードを鳴らした瞬間に胴の振動がしっかり伝わります。それでいてセンターブロック由来の芯は失われていない。甘いだけではなく、太いだけでもない。63年のバランスを現代の精度で再現した335です。
このモデルは、とにかく本気の335が欲しい方に向いています。ヴィンテージの雰囲気を追い求めながらも、実用面での安心感は妥協したくない方。箱鳴りの空気感を感じたいけれど、バンドで埋もれない芯も必要な方。現行の量産モデルでは物足りず、かといってオリジナル63年には手が届かない。そんな現実的かつ本気の選択をしたい方にこそ刺さる一本です。
メンフィス工場はもうありません。この時代のカスタムショップ335も、これから減る一方です。写真ではなく、音で判断してほしいモデル。弾けば、ご納得いただけるギターです。
【SPEC】
BODY:Laminated Maple
NECK:Mahogany
FINGERBOARD:Rosewood
P.U:57Classic×2
WEIGHT:3.63kg
NUT-WIDTH:43.1mm
w/Hardcase、C.O.A
Medium Scale Neck
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※当店でご購入を頂きました商品は高額にて買戻をさせて頂きます。
担当 松井