N.Y.Bachもこのモデルの存在なくしては語ることは出来ません。ピストンバルブ式近代トランペットの礎となったフレンチ・ベッソン、ブルブテ・モデル
[概要]
フォンテーヌ・ベッソン(フレンチ・ベッソン)B♭トランペットBREVETÉ 。フレンチビード120ミリ・イエローブラスベル。11.68ミリ(460”)ボア。楽器重量1022グラム。銀メッキ仕上げ。ケースなし。本体のみの販売品。1960年前後の製作品。
[状態]
ベル根元、ベル胴、ベルフレアに凹み修正歴あり。メッキのくすみやスリキズが見受けられますが、目立つ剥がれや傷みはありません。ピストン気密性はやや緩め。重めのオイルを注すことで通常演奏に支障のない状態を保っています。管内洗浄・軟モノ交換、各所整備・点検調整済み。
[特徴]
1920年代にヨーロッパ、アメリカを席捲した近代ピストン・バルブ式トランペットの元祖、F.ベッソンのフラッグシップモデル、BREVETÉ(※)の後期型。入荷品は1957年の火災でフランスの工場が閉鎖となった後、繋がりがあったイギリスのベッソン社で製作された時代の個体です。ベルの『LAURA』は以前の持ち主が依頼したものだと思われます。明るく艷やか音色が魅力です。
※フォンティーヌ・ベッソン社が1920年代に製作したプロフェッショナルモデル。ベル刻印のBREVETÉはフランス語で特許を意味するとおり、特許を取得したことを証明するもの。当初はモデル名ではありませんでしたが後年のMEHAモデル発売以降、モデルの愛称として使われました。