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困ったときの神頼み、ではない。 どうしても欲しい高〜い楽器が欲しいから宝くじが当たりますように・・・、という訳でもない。 |
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「さむい、さむい」と言いながら向かった先は巣鴨だった。
実は、1月号のお煎餅屋における撮影より先にこのカットは撮られていたのである。
当初の計画では神社周辺にいらっしゃる、おじいちゃん・おばあちゃんが二人仲良くお祈りをしている場面を考えていた。
さて現場につくと、おおお、いるいる、ステキな老夫婦の方々!
一息ついてアコースティック売場店長、田部が腰を低くして近くを通りかかったご夫婦に声をかける。
「あのう、すみません」
足の止まったご夫婦
「私、楽器屋の者で今撮影をしているのですがお話を聞いて頂けませんか?」
困った様子のご夫婦
「えっ?なんですか?」
「ええ、ですから撮影を・・・」
「いやいや、結構です」
再び足早に歩き出すご夫婦
めげずに田部、さっきよりも少し若いご夫婦にアタック。
「あのう、すみません、私、楽器屋の者で今撮影を・・・」
眉にしわが寄っている
「いやいや、だめですよ」
またもや足早にその場を去るご夫婦
「・・・」
我々は考えてみた。ナゼだ?
ふと周りを見てみると若い人が居ない・・・。
お年寄りの原宿とは良く言ったものだ、我々の様な若い(少なくともそこでは)3人はカナリ浮いている。
そんな男からいきなり話しかけられること自体あやしい。
我々の事をオレオレ詐欺や催眠商法とでも思っているのか・・・。
我々は来れば何とかなるだろうと甘い期待で来たことを後悔した。
う〜んとうなりながら歩いていると、目の前の光景に驚いた。
若いお姉さん二人が通行人を止めて撮影をしているではないか!
オネーサンならいいのかっ!
男三人、我々の脳裏に共通の意識があった。
「ウチの女性スタッフ連れて来れば良かった・・・」
後悔の上塗りである。さてどうしたものか。
とそんな悩みにやさしく手を差し伸べてくれるのが、
神様である。
おっ、あそこで人々がお坊さん?に清めてもらっているじゃないか!
ハッキリと何が行われていたのかは定かではないが、清いことに間違いない。
そして作戦会議の結果、自ら行って清めてもらおうと決まった。
もちろん初体験
である。
[ミュージッシャンが偉大なるミュージッシャンに感謝の祈りを捧げる]というストーリーだ。
おお、なんて美しい!!
構図を確認しつつ、おさい銭?を持っていざ出陣。
当日の田部店長は幸運にもヒッピーな衣をまとっていたのでミュージッシャンっぽい。
って、本人そのものだからなあ。
撮影側のお気楽ムードとは反対に田部本人はいたってホンキであった。
聖なる場所で捧げるお祈りが届くかどうかが問題ではない、感謝の意を持ち続けて人生を全うするのが大切なのだ。
そして撮影に協力してくれたお坊さんに感謝しつつ、我々はその場を後にする。
ありがとうございました。