孤高のギターデザイナー テリー中本

日本のアコースティックギター文化が発展したのは間違いなくこの方のおかげ!
孤高の存在として、もはや生きる国宝のテリー中本氏の活躍がなければ歴史は違っていたかもしれません!
アコースティックのカスタムギター、オーダーギターという概念そのものもテリー中本氏がいなければこれほど業界に根付くことはなかったのではないでしょうか!?日本の音楽シーンの最大の功労者です!

ポール・サイモンシェイプのTerry's Terryの逸品です!
ボディ全体には良い雰囲気にウェザーチェックが入っています。この年式でこの風合い、ベタ塗りの塗装ではないことが一発で伝わってきます!
ナット、サドル、フレット、指板、ネックコンディションまで全て万全!パーフェクトです!クラック、リペア歴なども一切ございません!
注目のサウンドは・・・ご、極上過ぎます!なんだこれ!?
このボディサイズからこのボリューム!圧倒的な倍音でなります!ぶっとい!
一番の驚きポイントは各弦のバランスの良さ!どこかで誰かがイコライザーで調節してませんか?そう疑ってしまうほどの均整の良さ!
なるほど、ギターというのはこんな楽器だったのか!そう考えを改めてしまうほどの逸品!

アコースティックギターを愛する人ならば一度は触れたいギター第一位が本家Terry's Terry!
そのTerry's Terryを代表する機種と言えばTJ-100でございます!!
この個体もただごとではないサウンドです!
元来の高いポテンシャルを持ったギターが20年の経年変化を経て完全に熟しています!この鳴り・・・強烈!これは異常事態!

とてつもない量の倍音!サウンドの厚みが強烈です!低域は力強く、高域はきらびやかに繊細に!
その音域ごとの特性がコードとなってアンサンブルとなると、どの音域にもボリュームを感じる至極のバランスで響き渡ります!
直に見ることすら稀有なこのギター、その中でもやはり20年前の個体となるともはや博物館クラスです!

2007年より企画・製造が開始されたブランドがTerry's Casual です。
2010年、そのTerry's CasualよりTerry’s Terry20周年を飾る逸品として発売された記念モデルがこちらです!
代表モデルのTC-J7をベースにして、品格すら感じるバードインレイを施したTC-J7 BIRDです!
記念モデルなだけに、これでもかと力を入れて制作されTerry’s Terryの旨味が凝縮した1本となっております!

設計・材のセレクトは中本氏がおこない、基本となる組み上げは寺田楽器にて行われているのがTerry's Casualです。
勿論ラベルに輝くのは最終工程で登場するテリー中本氏本人のチェックサイン!

少数生産のブランドながら世間の需要があまりにも多いので本家Terry’s Terryの生産はまったく間に合いません。
多くのユーザーにTerry’s Terryのサウンドを届けるためにもTerry's Casualの存在は大きいものでした。
本家と変わらないクオリティのTerry's Casual、惜しまれますが現在は生産されておりません。

2016年登場の新規立ち上げブランドPremium Terryの第一弾となる製品PTJ-100 Traditionalです!
Terry's Terryを代表するモデルTJ-100のオリジナル・ジャンボと同様サイズの1本です!
色味、目の詰まり、杢目まで一目で最高級の材であることがヒシヒシと伝わってきます!

Terry's Casual同様に基本の組み上げを外部の工房で行っておりますが、Terry's Casualとの違いは特定の工房ではないという点です!
インレイ作業、木工作業、組み上げ作業などそれぞれの製造過程を中本氏が信頼する各工房にて行うという手法がとられているのです!
より高いクオリティで本家Terry's Terryに迫るために企画されたPremium Terry、当然最終工程ではテリー中本氏本人のチェックが行われラベルにサインが入ります!

もはや説明の必要すらないかもしれません、日本が世界に誇るアコースティックギターの中でもこれほど有名なシリーズはございません!
YAMAHA FGシリーズ!その中でも初期の銘機FG-1500です!
1970年前後から世界中のプレーヤーが各モデルを手にすることとなりますが、その中でも衝撃的であったモデルがFG-1500!
なんとボブ・ディランも使用しております!
アルバム・ジャケットにそれを手にする姿が掲載されたり、実際にライブで使用されたりと、FGがいかにプロにも愛される至高のモデルであったかが伺い知れます!

ハカランダの特徴も顕著な明るく倍音の多い華やかなサウンド!経年変化も加わり外観もサウンドも味わい深さ倍増しております!
爪弾いて良し!コードワークを奏でても良し!まさに絶品!

1975年より1980年まで生産されていた逸品、通称YAMAHA四天王の1本です!
基本スペックはスプルース・トップにメイプルのサイド&バック。
各部に施されたインレイ・ワークやオリジナルのピックガードが華やかで、圧倒的な存在感を放っています!
価格はなんと1970年代当時の定価で30万円!

受注生産のカスタム・モデルということもあり、現在市場で見かけることは皆無の極めて希少なモデル!
ふくよかな中低音の響きにヤマハらしいブライトな歯切れ良さが加わったサウンドは、ワイドレンジで力強く拡がりに溢れます!
当時シーンの先頭にいた多くの大物アーティストらに愛用されたYAMAHAの傑作モデルです!

本機はテリーズテリー幻の初期型、創業間もない1991年製のスペシャルオーダーメイドモデルです。
シリアルはなんとNo.18。井上陽水氏のNo.20や坂崎幸之助氏のNo.21よりも若いナンバーのモデルです。
T'sTのスタンダードなシェイプとなるTJタイプ仕様。細かなインレイやバインディング、トリムなどに、レギュラースペックとの違いを感じる高級仕様。
近年生産モデルと比べ、木材の枯れ感、タッチレスポンスの軽さが際立ち、生楽器の感触が非常に多いです。
極薄の塗装は多少焼けて色づき、うっすらと入ったウェザーチェックは貫禄を醸し出して来ています。

本機もテリーズテリー幻の初期型、1991年製のスペシャルオーダーメイドモデル。
シリアルは驚きのNo.29。国内の名だたるT'sT愛用ギタリスト達の愛機と並ぶ若さの1本です。
T'sTとしては珍しいMartin 000を彷彿とさせるスモールボディ仕様。当時のオーダーメイドの柔軟さを感じる貴重な個体。
タッチレスポンスの軽さは異常なほど。T'sTの仕込みによるタッチの速さとスモールサイズのボディが相まり、音の立ち方素晴らしく、どの帯域も太く鋭く抜けていきます。フィンガー時の馴染み方はもちろんですが、ストローク時にはサイズからは想像できないほどの存在感ある音量が。守備範囲の広さが光っています。

当時の最高峰モデルで、豪華なヘッドインレイに、うねりながら流れるような極上杢目のハカランダ単板仕様!革製のラベルには、現在Terry's Terrey (T'sT)の代表であるテリー中本氏のサイン入り!当時のヤマハでも最高ランクだったことが分かります!

中本氏が携わっているのがよく分かる、高品質なな造りから出る圧倒的なレンジのある煌びやかな音色、素晴らしいです!鳴らされ、弾き込まれてきた感覚が、音と見た目の貫禄からしっかり伝わってきます!!極上の1本です!

 実際にTerry's Terryを使用するプロミュージシャンは数多く、パッと思いつくミュージシャンを五十音順で並べるだけでもスゴイことになります。石川鷹彦、伊勢正三、井上陽水、岡林信康、角松敏生、斉藤和義、坂崎幸之助、桜井賢、さだまさし、高見沢俊彦、長渕剛、松山千春、南こうせつ、村下孝蔵、吉田拓郎等などキリがありません!
 特に長渕剛氏はデビュー以来の親交があり、Terry's TerryのシリアルNo.1を所有していることで有名です。また海外のビッグネームではジョン・レノン、ポール・サイモンもテリー中本氏制作のギターを使用しております!


 いやらしい話ですが、通常はメーカーはプロミュージシャンとエンドース契約を結びます。ミュージシャンは契約内容に沿った有利な条件で楽器を提供してもらい、メンテナンスもバッチリな状態でレコーディングやライブに望みます。メーカーは提供する代わりに雑誌、テレビ、CDのジャケットからPV等ミュージシャンの露出時に必ず自社の楽器が登場しますので、多大な広告効果を得るというわけです。あのミュージシャンと同じ楽器が欲しい!そんな効果も期待できます。


 しかし!テリー中本氏のギターに、エンドースなどという言葉はありません!
テリー中本氏を信頼している、テリー中本氏のギターを信頼している、その思いが原動力となり多くの人がこの楽器を手にするのです。
 極端な話、どこかとエンドースを結んでいるミュージシャンだってテリー中本氏のギターを買います!もちろんメディア露出は出来ませんが、曲作りからレコーディングの現場などではかなりの頻度で使用されている方は大勢いらっしゃいます。


 音楽やメーカーの流行とは別な事柄があるんだと本当に実感できます。心から音楽や楽器が好きな人達に流れる特別な時間軸、その入口がここに存在いたします。
これは中古・ヴィンテージの楽器を扱わせていただくショップの責任です。
TC楽器はこれからも皆様へテリー中本氏の作品をできるだけ多くご紹介出来るよう勤めてまいります。