オリジナル '58 GIBSON FLYING V に限れば、1960年代にアルバート・キング、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)らが使用し始め、それら有名ギタリスト達によって本格的に陽の目を見ることになります。かのジミ・ヘンドリックスも1967年製のFlying Vにサイケデリック・ペインティングを施したものを使用。
その後幾多のモデルが次々と発表されていきますが、オリジナル GIBSON FLYING V は1980年代にエクスプローラー・モダーンと共に復刻され、現在では他のリイシューモデル(1967年製から現存)と共に国内外を問わず幅広いジャンルのギタリスト達に愛されるモデルとなっています。
座って弾きづらい形だとか、ハイとローが全然弱い(今回オリジナルを弾いてそんな事はないと改心..)とかFlying Vを愛する者にとってはそんなのお構いなし。元ハロウィンのカイ・ハンゼンは逆に「座っても弾きやすい」とコメントしてるし私も同感。
50年代のVではありませんが、私の崇拝しているマイケル・シェンカーは使用者の代表格で、その特徴的なミッドレンジのサウンドをワウと同居させて独自のサウンドを築き上げています。
Flying Vのサウンドが聞けるアルバムと言えば、マイケル・シェンカーの「The Michael Schenker Group ~帰ってきたフライング・アロウ」('80)、 遡ってアンディ・パウエル(ウイッシュボーン・アッシュ)の「Argus ~百眼の巨人アーガス」('72)、もっと遡ってレズリー・ウエスト(マウンテン)の「Nantucket Sleighride ~ナンタケット・スレイライド」('71)あたりが有名です。
今回挙げさせて頂いたのは私が影響を受けた3人衆で、全て後追いなのですが、マイケル・シェンカーのアルバムを聴いた当時(中学生でした)このサウンドにぶっとび、椅子から転げ落ちた思い出があります。初めてマイケルを観た96年のU.F.O.での来日時にはなぜか一番前の席が取れ、目の前にあのFlyung Vを手にしたマイケルが…勝手に運命を感じた思い出もありました。その時と同じくして1975年製Gibson Flying Vを購入。今でも一番の愛器としてLIVE、セッション時に使用させてもらってます。
Original Flyng V
アルバート・キング
ロニー・マック
キース・リチャーズ (ローリング・ストーンズ)
スティーヴン・スティルス (バッファロー・スプリングフィールド~CS&N)
Flying V (1960s-1980s)
ジミー・ヘンドリックス
スティーヴィー・レイボーン
ジョー・ペリー (エアロスミス)
レズリー・ウエスト (マウンテン)
ビリー・ギボンズ (ZZ トップ)
マイケル・シェンカー (スコーピオンズ)
ルドルフ・シェンカー (スコーピオンズ~UFO~M.S.G.)
アンディ・パウエル (ウィッシュボーン・アッシュ)
マーク・ボラン (Tレックス)
グラハム・オリヴァー (サクソン)
ポール・スタンレー (キッス)
K.K. ダウニング (ジューダス・プリースト)
レニー・クラヴィッツ
橘高文彦
奥田民生
など