ご覧頂き有り難うございます。このようなご相談が案外多いので、このページを作らせて頂きました。当店にも " 初めてドラムを購入する " というお客様がご来店されます。皆さん、それぞれ学校で必要だったり、友達とバンドをやる事になって始めたり、後輩やお子様が 始めるので等々、理由は様々です。
「中古楽器」というと初心者には難しいと思いがちですが、結構皆さんお気軽にご来店され、分からない時は近くの店員をつかまえて楽器を選ばれております。
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さて ドラムやドラマーというと、どんなイメージをお持ちですか?
ロックバンドの豪快なドラマーでしょうか?大きなドラムセットと派手なパフォーマンスでしょうか?それとも正確無比なテクニカル・ドラマーや、絶妙なグルーブマスターでしょうか?
沢山のスタイルがありますが 間違いなくドラマーは、バンドの花形です。ライブで生演奏をご覧になった事がある方はお分かりだと思いますが、とにかく音がでかいんです。大音量のエレキギターの音よりも、ドラムの " 生音 " の方が大きいんです。凄すぎです。また物を叩くという " 太古の昔からの野生 " を受け持ったパートでもあり、非常に人間味のあるパートでもあります。
またバンド全体を引っ張っていくリーダー的存在でもあります。 まだ「ドラマーって奥で座っている人?」という方は、是非ライブへ行って " 生演奏 " を聞くことをオススメします。もちろんCDやYouTubeなどでも素晴らしい演奏に接することができます。でもライブでは、本物のドラムが持つ圧倒的なパワーや醍醐味を体感できます。これから始めようという人も、是非ライブへ行ってみましょう!
今は沢山の音楽があって 様々なスタイルのリズムがあります。
ドラマーも色々なスタイルの人がいて、楽器のドラムも好きなように組む事ができます。
今回このコーナーでは、一番ベーシックなスタイルでのドラムやアイテムを中心にご紹介させて頂いています。
その昔、先輩に「そこのハイタム取って」と言われ 「HAITAMU?!・・」と頭が真っ白に・・。
私もそうでしたが、初めてドラムに触れる人にとっては 楽器の中でも一際アイテムが多く、また耳慣れない用語(機材の名称)もあって、難しいな~と思ってしまう人もいらっしゃるのでは?
でも大丈夫です!プロのドラマーさんも、みんな最初は初心者だったんです。ちょっとづつ覚えていけば、楽しみながらドラムの面白さに気づいていけると思います。
オールディーズや、ジャズ・スタイルにも多いシンプルな3点set |
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昔のハードロックなどで使われていたアクリル製のドラム。 ステージのライティングも組み合わせると非常に目立ちます。 |
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80年代、スタジアム・ロックコンサート全盛期の超大型ドラムセットです。 |
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いろいろなドラムセットがありますが、先ずは右の写真のようなスタンダードな4点setになります。 |
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ドラムセットの太鼓の中で、一番使う太鼓がスネアです。スネアドラムは、ドラムの中でかなり重要な役割を持っています。それはバンドのアンサンブルの時、他メンバーは"このスネアドラムの音"をリズムの目安にしています。一番使う太鼓なので、ドラマーの目の前にセットします。 |
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これは太鼓の中で一番大きく、一番低い音を出すドラムです。また足を使って演奏する為、別名キックとも呼ばれたりします。だいたいドラムセットの中心に"どん"と置いてあります。キックペダルという物を使って演奏する為、ヨコ置きにセッティングをします。
こちらはドラムセットの中で、バスドラムに次いで2番目に低い音を出すドラムです。
殆どが太鼓の側面に3つの足が有り、だいたいドラマーの右手側に配置します。
ロック系のドラマーだと、大きさが違う物を2つ置いたりもします。
フロアータムよりも、サイズが小さい太鼓です。小さくなればなるほど、高い音になっていきます。バスドラムにタムホルダーという物をつかってセットします。おおよそプレイヤーの正面に配置します。
*ちなみに冒頭の「ハイタムとって」のハイタムとは、タムタムの小さい方の事でした。
1. バターサイド:叩く方のヘッド(皮)です。
2. フープ:ドラムのヘッド(皮)をセットする枠の事。
3. シェル:ドラムの本体。筒状になっています。
4. スネアサイド:スナッピー(響き線)が張ってある下側のヘッドです。
5. ラグ:フープを固定する為の受け。ボルトを使ってフープを留めます。 |
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シェルに接触する部分が少ない”チューブ・ラグ |
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6. スナッピー:金属製の響き線の事。 |
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7. ストレイナー:スナッピーをON(接触)/OFF(非接触)させるスイッチの事。 |
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8. ミュート:ドラムの内部に有る。フェルト素材を、内側から打面に押し当て不要な高域の音を抑える役割を持つ。サウンドのまとまりが良くなる。 |
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*外側にあるネジで位置を調整できる。 |
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シェルやパーツには、様々な種類があります。またパーツそれぞれに個性がありサウンドを決める重要な要素ともなっています。ただパーツのお話はここでは一旦終了。
そのお話は後ほど、ご案内致します。
以上がドラムセットの太鼓類となります。
ドラムセットは好みに応じて、大きさや数を選ぶ事ができます。例えば、バスドラムを2個置いたり(ツーバスと呼びます)、サイズ違いのタムタムを沢山並べて音階を作ったりするプレイヤーもいます。またセットの数が多い場合、ドラムラックと呼ばれる大きな骨組みに各アイテムをセットしたりもします。
主にヘヴィロックのドラマーが使うツーバスセットです。
こだわればこんなセットも!ここまでのものは滅多に見かけることもないですが…。
よくドラム製品に20"だとか16"だとか14"というのを見かけませんでしょうか?
これはドラムの口径(直径)や深さ(高さ)を表しています。よく皆さんもサイズを表現するのに20cmだとか16cmという風に使っていると思います。先の「”」はインチと呼びます。ちなみに1インチは約2.54cmです。慣れてくるとインチ表記でも大きさがイメージできるようになってきます。
上がインチで下がセンチです。
シンバルも太鼓と同じように、大きさや形状により、それぞれ役割を持っています。
リズムを忠実に刻む物や、アクセントを強調する物、サウンドを派手に演出したりドラマーの個性を出す物まであります。
2枚重ねで使うシンバルです。上をトップハット、下をボトムハットと呼びます。 きっちりとリズムを刻む役割を持っています。 |
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ハイハットスタンドの下にペダルが有り、これでオープン/クローズの操作をします。 |
こんなハイハットもあります。 ボトムハットが、独特な波型形状をしている”サウンドエッジ”。 一般的なハットに比べ、シャープなサウンドが得られます。通常のハイハットと見比べると、ボトムハットが波打った形状をしているのが分かります。 |
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シンバルの中で一番口径の大きな物です。主にリズムを刻む役割を持っています。 おおよそドラマーの右手側に配置をします。 |
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ライドよりも小さいシンバル。主にアクセントを付ける役割を持っています。 通常大きさの違う物を2枚セットします。大きい方をドラマーの右手側(フロアータム側)、小さい方を左手側(ハイタム側)に配置します。 |
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ちなみに左が16"サイズクラッシュ、右が18"サイズクラッシュです。 |
● エフェクトシンバル
派手で個性的な音の出るシンバルの総称です。演奏の中のアクセントを強調したり、派手なサウンドで演奏を盛り上げます。プレイヤーの個性も出せるアイテムです。
代表的なものを見てみましょう。
チャイナ: |
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スプラッシュ: |
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エフェクトシンバルは基本的に自由な物で、意図的に穴を開けたり、一部をカットして面白いサウンドにしたり、かなり個性的な物まであります。
*パーカショニスト: |
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ドラマーが座る椅子。丸椅子のようなシンプルな物から、背もたれ付の物まであります。 |
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そして最後にドラマーが直接操作をするスティックとキックペダルを見てみましょう。
ドラムを始めようという時に、まず購入するのがスティックです。 |
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名称 |
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ドラマーによって、手の大きさや腕力に違いがあります。また好みもあるので、スティックは沢山の種類が存在します。
ここでは、代表的なところを見ていきましょう。
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チップの形状
打面が大きい程→パワフルで太いサウンド、音量などに安定感がある。
打面が小さい→繊細でシャープなサウンド、角度により音に変化をつけられる。
ナイロンチップ
チップ部分がナイロン製のスティック。シンバルのサウンドがクリアになる効果があり、木のタイプに比べて耐久性もあり 音色も安定します。
その他のスティック
ブラシ:
ジャズ・ドラマーがよく使っています。名称の通り、先端がブラシ状になっている。叩くだけでなく、打面を擦るスライド奏法など独自の演奏法も持つ。 |
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スティックについて見て来ましたが、スティックには沢山の種類があります。またアーティストの意見を取り入れたシグネイチャーモデル(アーティストモデル)もあります。
「どれを選んで良いのか分からない」という方には、好きなドラマーのシグネイチャーモデルから初めて、徐々に自分に合ったものを探すというのもオススメです。