これさえ読めば貴方もAR RESONANCEマスター!! - TC楽器 - TCGAKKI

【AR RESONANCEマウスピースについて】
最近良く名前を聞くけど、一体どんなマウスピースなの?カップとバックボアが選べるって聞いたけど、専門的なことはよく分からない...。なんて方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。この記事を読めばあなたも今日からAR RESONANCEマスターとなること間違いなしです。
まずは、全体の特徴をざっくりと説明いたしましょう。

・吹奏楽、ジャズ、ポップスなどあらゆるジャンルに対応出来る
・高音域の鳴りが太くなり、アーティキュレーションが楽になる
・抜けの良い明るいサウンド

高音域が楽になる...なんとも夢のような言葉ですが、当店で販売を行っていて、一般的なマウスピースから乗り換えた多くのお客様からいただく言葉の一つです。

【それでは早速、トップを選んでみましょう】
☆Point
・リム形状はすべてのカップで共通しています。カップの深さを替えても違和感がありません。
・Bachのマウスピースよりも若干ソフトな口当たりのリム形状です。Bachユーザーならまず違和感はないでしょう。
・ワイドリムとフラットリムのオプションがあります。ワイドリムはボブリーブスやジャルディネリ的な幅広でやや丸みを持ったリム、フラットリムはシルキーのようなピシッと平らな形状をしたリムです。ほとんどの方にはノーマルのリムが好まれていますので、まずは普通のタイプをお試しいただくのが良いでしょう。

●サイズを絞り込む
VL (Bach 1番相当)
L   (Bach 1-1/4番相当)
ML (Bach 1-1/2番相当)
M  (Bach 3番相当)
MS(Bach 7番相当)
S   (Bach 10-1/2番相当)
VS (Bach 15番相当)
XS(Bach 18番相当)

え...Bachを普段使っていない?それではこちらの表をご覧ください。
5番相当をお使いの方にはMがよく好まれますが、特注で"M-MS"という中間のリムサイズをオーダーすることも可能です。

●深さを選ぶ
A、B、C、D、E、Lead、Lead Plusの順に浅くなります。
Cが最も標準的なカップで、普段中庸なカップをお使いの方のほとんどはまずこのカップをお試しになっています。
対してBは柔らかいサウンドとなりますが、深めのカップにも関わらず高音域の反応に優れます。逆にやや浅めのDは明るめのサウンドになるものの、吹奏楽などで使えない程ではありません。中音域〜高音域をオールラウンドにこなす必要がある場合には、このカップが演奏を助けてくれるに違いありません。
また、ビッグバンドのリードプレイヤーにはE〜Lead Plusの深さが人気です。浅めのカップをお使いの方にとって、「Eは高音域の反応に優れるもののまだ余裕のある深さ」と感じる方が多いようです。
他によくお問い合わせいただく深さの比較として、DカップはボブリーブスのMカップより若干深め、Lead PlusカップはESカップ相当となります。
先程のカップサイズと合わせると、「MSC、M Lead、MLB」などの表記となるわけですね。


ここまで来たらほとんど決まったも同然です。


●素材にも選択肢が...
ブラス、ブロンズ、バッファロー、チタン、ステンレス、ダマスチール、ニッケルの7種類があります。
迷った場合はブラス、音に締まりと厚みを求める場合はブロンズが好まれています。

[ブラス] 現代のマウスピースで最もよく使用されており、馴染みのある素材です。軽快なレスポンスと、柔軟性に富んだ音色です。

[ブロンズ] りん青銅で出来たこのモデルは、ブラスと同じくらい人気の素材。快活でレスポンスも早く、”よく鳴る”素材です。音も厚みがあり、安定感が増します。

[バッファロー] 水牛の角を指し、とても軽く、レスポンスが早い素材です。そっと吹くと木のような暖かみのあるサウンドに、吹き込むと明るく歯切れの良いサウンドです。

[チタン] ブラスと比較してダイナミクスレンジの幅が広く、音の指向性がはっきりとしています。金属アレルギーをお持ちの方にも良い選択肢です。

[ステンレス] レスポンスが遅く、こもったアーティキュレーションが特徴です。デッドなサウンドはジャズコンボなどのアコースティックなサウンドに向いており、個性的なサウンドを持っています。

[ダマスチール] サウンドは上記のステンレスと類似します。特徴的な模様は、硬度の異なる2つの素材を組み合わせて出来たもの。値段は高価ですが、間違いなく他で見ることはない素材です。

[ニッケル]レスポンスが良く、指向性の強いサウンド。音の輪郭がはっきりと出やすいため、浅めのカップなどの組み合わせにマッチします。

 

【次が肝心...バックボアを選ぶ】
AR RESONANCEが登場してから、バックボアの重要性に気付いた方は多いのではないでしょうか。
音の広がり、息の入り方など、吹奏感とサウンドを大きくコントロールする重要な役割を持っています。自分に合ったものを選びやすいのが、ツーピース仕様最大のメリットですね。
「バックボアって外観は一緒だけど、何が違うの??」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マウスピースは入り口から出口に向かって段々と広がっていく形状をしていますが、その角度が違うのです。角度がタイトになるほど音の直進性が増し、抵抗感が付いていきます。オープンになるほど息がよく入り、音に広がりと明るさをもたらします。
一般的にタイトなバックボアは浅めのカップに、オープンなバックボアは中庸〜深めのカップに合わせることが多いですが、求めるサウンドと好みの吹奏感によって真逆のセッティングを好まれる方もいらっしゃいます。


●バックボアの種類
ARではタイトな方からLEAD、XS、S、M、Lと5種類のバックボアを用意しています。
当店ではSかMのバックボアが一番人気です。MバックボアはARマウスピースのピッチ、サウンド、コントロール性の優れた点をバランス良く感じることが出来るモデルです。Sバックボアはややコンパクトな吹奏感であるものの、一般的なマウスピースから移行した際に違和感が少なく人気です。
この他に、Classcal M、Classical Lという2種類のバックボアが存在します。決してクラシック専用ではないものの、内部形状を細かく仕様変更することで明瞭な発音・密度のあるサウンドとなり、吹奏楽やオーケストラプレイヤーに強い人気があります。
通常のモデルと抵抗感に差はあるものの、Sバックボアを好む方はClassical Mを、Mバックボアを好む方はClassical Lを選択する傾向にあります。


●素材
バックボアはブラス1種類となります。すでに悩み疲れた方にはかえって朗報ですね。


【あとちょっとです!】

●スロートサイズ
#21(4.0mm)と#19(4.2mm)のスロートから選択が可能です。ARではミリの数値を取って、「40スロート、42スロート」と表記します。国内で販売されている多くは40スロートであり、まずはこのスロートをお試しいただくのが良いでしょう。トップ、バックボアのそれぞれで選択が出来、基本的には同じ数値のものを使用します。


●ウェイト
Standard、Medium、Bullet、Heavyの4種類があります。Bullet、Heavyはバランスを取るためにトップもヘヴィーウェイトとなります。一般的なウェイトの楽器をお使いであれば、Standardから始めるとARマウスピースの優れた点を色濃く感じることが出来るはずです。Standard以外は基本的に特注となりますので、お気軽にご相談ください。


●メッキ
シルバー、ゴールド、ピンクゴールドをご用意しております。トップとバックボアで違う色にするも良し、ピンクで統一すると非常に可愛らしい見た目になります。突き詰めていくとメッキの仕上げでも吹奏感や音色が変わるポイントになり得ますが、それはまた別の機会に...。

以上です。ご拝読ありがとうございます。
ここまでお読み頂けた貴方はもうAR RESONANCEマスターです!!

一見難しそうに見えるツーピース・マウスピースの世界ですが、自分に最も合っているのがどういう仕様なのかを分析出来る、優れたツールでもあります。
当店では50個を超えるトップと全種類のバックボアを常時在庫しております。今お使いのマウスピースをお伝えいただければ、それに近い仕様をご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
通販でご注文いただける場合はこちらからどうぞ。

https://www.tcgakki.com/search/?cp=11&co=48
話題のAR RESONANCE、ぜひ一度お試しください。

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