バストロンボーン的な位置付けで製作されていた1940年代のキング・トロンボーンSYMPHONY MODEL
[概要]
キング太管テナーバス・トロンボーン。9インチ・イエローブラスベル。13.87ミリ・スライドボア。銀メッキ仕上げ(※)。ベルインナー金メッキ仕上げ。純正ビンテージ・ハードケース付き。1948年製造品。
※製作時はサテン銀メッキ仕上げだったと思われます。経年使用・磨きの繰り返しにより現在は光沢メッキの状態
[状態]
スライド先に小凹み点在(現状お渡し)。メインチューニング管外周に凹み修正痕(若干の歪み残/現状お渡し)。ベルフレアにアテキズ、凹み修正歴。大きな事故歴やメッキの腐食・剥がれ等はありません。元々サテン地だった銀メッキは経年使用と磨き等の繰り返しで光沢メッキ状態に。ベルインナーの金メッキは薄くなっています。ロータリー分解洗浄、スライド、各管点検済み。スライドのストッパーリングは付いていませんので、取り扱いにはご注意ください。
[特徴]
キングのトロンボーンといえば昨今は細管トロンボーンのイメージが強いですが、かつては太管トロンボーンも多数製作。オーケストラ奏者から高い評価を得ていました。入荷品は1930年代から1960年代半ばまで製作されていた太管テナーバストロンボーン。ボアサイズもベルフレアも現代のテナーバストロンボーンの範疇ですが、当時のラインナップをみると使用用途としてはバストロンボーンのカテゴリーに入るモデルです。ベルとケースにU.S.の印があるように軍楽隊に納められた個体です。製作からの経過年数を考えると、とても良いコンディションを保っています。