作家 原作家 ギタリスト 佐木 飛朗斗 氏とギター製作家 加納木魂氏による渾身の一作
加納木魂(Kodama Kanou)/ 火之鳥
佐木 飛朗斗 氏の人物・作品についての紹介は割愛させていただくが、
佐木氏が”J.S.バッハの無伴奏 ヴァイオリンパルティータ 第2番 BWV1004をクラシックギターで、しかもヴァイオリンと同じ音域で演奏する"
という着想を具現化するために、ギター製作家 加納木魂氏にオーダーされたのが今回入荷したギターだ。
製作期間は、3年。当時のオーダー価格はなんと、230万。
1969年製 ヘルマンハウザー2世を所有していた佐木氏は、どうしても日本のギター製作家にと決心していたという。
プレイヤーの着想をギターという形で表現した、加納木魂氏には最大限の敬意を評したい。
それではこのギターについて見ていきたい思う。
一番に目が行くのはロゼッタに描かれた装飾ではないだろうか。
この作品のタイトルでもある”火の鳥”がパールとアバロンによって贅沢に表現されている。
デザインは、佐木氏と組んでの作品もある漫画作家の岡田鯛氏。
ボディトップはエゾマツ。
国産の高級ギターに使われる最上級のスプルース。
ビッシリと詰まった木目がムラなく均等に並んでいる。
もはや芸術といえるかもしれない。
ボディサイドバックにはメイプルが使用される。
クラシックギターに楓が使用されるのは馴染みがないと思われるかもしれないが、浮かびあがるフレイム同様に華々しさが音色に実現されている。
この他ネックは胡桃(ウォルナット)、指板はエボニー、ブリッジにはローズウッドが使用される。
エボニーの豊かで早い立ち上がりの音が、胡桃のネックによって優しい響きとなり、ローズウッドを通して硬いメイプルボディに反響する。
ブライトでありながら、あたたかみのある音色。
いずれの材も木魂氏の父、木鳴氏の代、戦前から工房にある最良のモノとのこと。
一音一音にストーリーが感じられる、これぞ至高の一本だ。
極めつけはヘッドに搭載されたパールのチップが輝くチューナーである。
こちらはロジャースのハウザースタイルのホワイトパール。
カナダで製作されており、その仕上がりは芸術品ともいえる。
これのみで価格は28万円。名ブランドのギターが買えてしまう驚きの価格だ。
まさに佐木氏と加納氏の魂が込められた渾身の一作。
佐木氏が着想したように独創性のある楽曲、演奏を目指す方にお渡しできることを願っている。
表板:蝦夷松
横・裏板:楓
ネック:胡桃
指板:エボニー
ブリッジ:ローズウッド
糸巻:ロジャース
塗装:シェラック
弦長:650mm
ナット幅:52mm
重量:1.70kg
※ご委託品(調整保証は付属いたしません)
【通販ご利用時の安心サービス】
商品到着後6日間、ご自宅の環境でゆっくりお試しください。
もし、思っていた音と違ったと言う場合でも、期間内にご連絡いただければ、往復送料だけご負担いただくことで、商品代金を全額返金させていただきます。
店舗に足を運びにくい方に、大変好評をいただいておりますので、ぜひご利用いただければ幸いです。